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「ここだぁ―――!!!!」


ズギャン・・!!!!


鉄砕牙から放たれた一撃が妖気の渦を巻き込んで返っていく。その時


ズキッ・・



「?(・・・・な…に・・・・?)」



脳裏に痛みが走る。

新月の夜、照らされる白装束が赤黒く血に染まっていく。そして




《A・・!》



いくつもの結界に阻まれてなお手を伸ばす







「闘………牙………?」









ゴォオオオ…!!!!



「やった…!」


「!」



かごめの歓喜の声で我に返る。粉々になった竜骨精が天に消えていくのを少し残念に思って見上げた。そこに



シュン


「!(あれは・・・・)」



ドン・・!!



気付いた影を追いかけるように鷹を飛ばして深い森に入る。そして



ドッ・・


「・・・・・式神。」


小刀を投げた先で紙に戻ったそれを拾い上げると見覚えのある術式に額を抑えた。




「…いや、まさか…な。」



手の中にあるそれを懐に片して犬夜叉の元に戻る。




「どうだ!いつでも風の傷が出せるぜ!」

ドカッ


「そんな危ない刀を無闇に振り回す奴があるか。」



瓦礫と化した岩肌の山を前に犬夜叉が弥勒にゲンコツを喰らっているのを見て笑いが込上げる。



「うーん、やっぱまだチンピラか。」

「そこは犬夜叉の本質だからね。致し方ないんじゃない?」


「Aちゃん!」



戻ってきたAにかごめが笑顔で迎え入れる。



「どうでい?!見たかA!」

「ああ、凄かったよ。お前の爆流波。」


子供のように笑う犬夜叉に小さく笑んで頭を撫でてやるとハッと我に返ったようで顔を赤らめて離れた。



「………残念。」


「分かります、その気持ち。」
「法師様?ꐦ 」


行き場のなくなった手を見下ろしていると共感する弥勒を珊瑚が睨んだ。



「餓鬼だなぁ〜、お前も。」
「犬夜叉も子供じゃな!」


「やかましい!」

ゴッ



「かごめちゃ〜ん、帰ろ〜。砂埃酷いしお風呂入りたい。」

「Aちゃん…、マイペースね。」

「まいぺーすって何?」


刀々斎と七宝にゲンコツが落とされているのを他所にAはかごめと珊瑚と楽しく会話を弾ませ始めていた。



「(あの記憶は…一体ーーーー…?)」



小さな疑問を心に秘めたまま。

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ゆうみん - 犬夜叉もなぜ、彼女ちゃんが気になる。もしかして好きなのかな、次回楽しみです (2022年1月9日 10時) (レス) @page32 id: ef5d083eda (このIDを非表示/違反報告)
natto710(プロフ) - pa_m_083さん» ありがとうございます!ほんのちょっと更新しました!もし良ければお読み下さい! (2021年8月24日 8時) (レス) id: 10dd1f82d2 (このIDを非表示/違反報告)
natto710(プロフ) - むつきさん» 遅くなってすみません(;▽;) (2021年8月24日 8時) (レス) id: 10dd1f82d2 (このIDを非表示/違反報告)
pa_m_083(プロフ) - とっても面白かったです。更新待ってます (2021年7月12日 0時) (レス) id: b7f8e21940 (このIDを非表示/違反報告)
natto710(プロフ) - 瑠李さん» すみません!書いて消したりしてたので、29話が30話になってました(;_;) ご指摘ありがとうございます! (2021年5月3日 12時) (レス) id: 0b5fbc3faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:natto710 | 作成日時:2020年5月30日 18時

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