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カーン･･キーン！！
「ああ…、こういう時くらい力を合わせても良さそうなものを…。」
「人出だと思ってこき使えばいいのにね、殺生丸も。」
「お前！りんはどうした！？何故ここにいるんだ！A！」
狼野干を引き連れて現れたAに邪見はぎょっと目を見開いた。
「りんには守護の札を渡してある。私も猫に招かれたから一応ね。」
と刀を打ち合っている犬夜叉と殺生丸を見据える。
「アイツら無茶苦茶だよ･･;」
「本当に兄弟なの？」
「(････妖怪から見てもそう思われるのか…。)」
春嵐と夏嵐の会話を耳に挟みながら考える。同じ種族から生まれていたら状況はもう少し変わっていたかもしれない･･いや、変わらないかもしれない。性格上の不一致がありそう。
「あっちがその気なら、こっちは力を合わせるんだ。得意の技を一度に叩き込んでやろうぞ･･！」
「やろう！」
「よーし･･」
妖力を高ぶらせる猫の兄妹たちに親方様の骸がピクリと反応した。
「(ーーー••これはマズいな…。)」
「我に血を･･」
「親方様、もうしばらくお待ちください･･！憎き子らの首、いまに捧げて見せましょう！」
冬嵐が高々と挙げる声にAは目を細めた。
ガ…
バチバチバチィ！
「…な？！」
「呼び出してから時間が経ち過ぎなんだよ、冬嵐。」
親方様から向けられた刃を否したAが他に向けられる爪先に向けて護符を放った。
「親方様？！」
「な…なにが…！？」
「何がじゃないの。極度の飢餓状態な親方様の前で妖気を昂らせるなんていい獲物だよ。」
「な…何！？」
戸惑う冬嵐と春嵐をよそに夏嵐は喧嘩でも吹っかけそうな勢いだ。
ニャ！？ニャアアア？！
「お前たち！」
「もう見境なんてないんだよ。あれは怨霊に近いからね。ただの飢えた獣だ。」
真っ黒で渦巻く怨霊が猫の骸に屯っている。猫たちの微弱な妖力を喰らいながら徐々に肉片を取り戻していく親方様の目が一瞬
「！」
紅…く……
ドクン…
反射的に光った瞳の色に鼓動が高鳴り身体が固まった。ああ、そうだ。あれは鉄砕牙が紅かったのではない。その一瞬脳裏に巡る記憶に私は
「っ…」
ドンッ…！！！！
膨れ上がる霊力が爆発した。
「「！」」
「……糞が。」
金縛りが解けて顔を上げれば生前に見た猫の顔があって舌打ちが出る。顔を横切った式神を握り潰すと出て来た印に眉根が寄った。
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ゆうみん - 犬夜叉もなぜ、彼女ちゃんが気になる。もしかして好きなのかな、次回楽しみです (2022年1月9日 10時) (
レス) @page32 id: ef5d083eda (このIDを非表示/違反報告)
natto710(プロフ) - pa_m_083さん» ありがとうございます！ほんのちょっと更新しました！もし良ければお読み下さい！ (2021年8月24日 8時) (レス) id: 10dd1f82d2 (このIDを非表示/違反報告)
natto710(プロフ) - むつきさん» 遅くなってすみません(；▽；) (2021年8月24日 8時) (レス) id: 10dd1f82d2 (このIDを非表示/違反報告)
pa_m_083(プロフ) - とっても面白かったです。更新待ってます (2021年7月12日 0時) (レス) id: b7f8e21940 (このIDを非表示/違反報告)
natto710(プロフ) - 瑠李さん» すみません！書いて消したりしてたので、29話が30話になってました(;_;) ご指摘ありがとうございます！ (2021年5月3日 12時) (レス) id: 0b5fbc3faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natto710 | 作成日時：2020年5月30日 18時
