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ドサッ･･
ビンタを喰らったルフィが乾いた音を立てて砂漠に転がった。
「やめてよ!!今度言ったら許さないわ！今それを止めようとしてるんじゃない!!反乱軍も！国王軍も！この国の人たちは誰も悪くないのに!!何故誰かが死ななきゃならないの！？悪いのは全部クロコダイルなのに!!!」
肩で息をしているビビが興奮して大声を出す。それにルフィはすぐ立ち上がって殴りつけた。
「おい、ルフィ･･！」
「サンジ君、待って。」
「･････。」
「ナミさん･･、Aちゃん…。」
飛び出しそうになるサンジをナミとAが止める。辛い、苦しい。この状態にもなってまだビビは涙の一つも流せない。
「じゃあ何で"お前"は･･命賭けてんだ！！！！この国を見りゃ一番にやらなきゃいけねェ事ぐらいおれだってわかるぞ!!」
「何よっ！！！！」
「お前の命1個で賭け足りるもんか!!」
殴り合う二人の音が胸を締め付けて、あふれ出しそうになる感情に拳を固めた。
「じゃあ一体何を賭けたらいいのよ!!他の賭けられるものなんて、私、何も・・・!!持って･･」
ガシッ
口ごもるビビの腕をルフィが掴み、睨み付ける。
「おれ達の命くらい、一緒に賭けてみろ!!仲間だろうが！！！！」
「！！！」
その言葉にビビは口を抑えた。
「なんだ、出るんじゃねェか････涙…。本当はお前が一番くやしくて、あいつをブッ飛ばしてェんだ!!」
ボロボロと大粒の涙が流れ落ちて、フードで隠してもそれはまだ止まらない。
「教えろよ、クロコダイルの居場所!!!」
被り直した麦わら帽子の影でルフィの目が力強く光った。
「…………」
その頃、離れた砂漠の上で奇妙な機械鎧を腕につけた女が望遠鏡を覗いていた。
サァアアアアア…
「……やっと…逢えた。」
覗いている中に映るルフィとA。照準をAに寄せると女は風で流れる銀髪を抑えて小さく笑った。
ドクン…
「！？」
突然大きく音を立てた心臓に飛び跳ねてAは辺りを凝視する。
「(何…？いまの感覚……)」
少しの息苦しさを感じるが徐々に落ち着いてきた鼓動。しかし違和感が拭えない。
「A…？どうしたんだ？……え？」
心配して覗き込んだチョッパーが戸惑いの声を漏らした。
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natto710(プロフ) - みどらさん» コメントありがとうございます(；＿；) 自己満足でやってたので、コメント入っててめちゃくちゃ嬉しいです！！楽しんで頂けるようまた書きますね！よろしくお願いします(*^_^*) (2021年3月19日 15時) (
レス) id: b37436ae39 (このIDを非表示/違反報告)
みどら(プロフ) - トリップもの好きじゃなかったのにこの作品見て好きになりました！これからも更新楽しみにしてます！ (2020年4月22日 7時) (レス) id: 7ef3438ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イト | 作成日時：2019年11月18日 21時
