海の王者【男主】 (ページ21)

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鬼岸｢あぁ､親戚を庇ってできた傷だからって｣

巳野｢！...その親戚って｣

鬼岸｢間違いなく影山飛雄だ｣

入間｢だからか...｣

鮫島｢なにがだからか...なの？｣

入間｢いや､この前休憩時間に影山が謝ってたからさ｣

鬼岸｢彼奴が気にしてなくても目の前にいた影山は
相当気にしてんだろうな｣

海天｢...あんた達､何してるの｣

鬼岸｢海天！？｣

海天｢...あんた達が思ってるほど王雅は弱くない｣

鮫島｢...そうですね｣

海天｢後事故の話は二度としないで｣

入間｢すみませんでした...｣

海天｢...私やる事あるから先に戻ってて｣

鬼岸｢おう...｣

巳野｢...そういやそうだった...｣

入間｢何がです？｣

巳野｢彼奴もその時の事故の被害者なんだ
幸い怪我は軽かったらしいけど｣

鬼岸｢...彼奴の左腕､見た事ないだろ｣

鮫島｢言われてみれば確かに...｣

鬼岸｢そんときの傷があるからだ｣

巳野｢はーいもう暗い話やめよう！早くしないと
先輩達にドヤされちゃうよ？｣

入間｢それは嫌です､走りましょう｣

鬼岸｢お前ら！待ちやがれ！｣