涼くん……［黄○］［男主］ (ページ6)

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「おい黄瀬おっせぇよ！お前1限だけだろ」

青峰っちの飛び蹴りが俺の横腹に直撃した。

おせぇ言われたって、
2限のチャイムさっき鳴り終わったばかりだけど？！

「…青峰っちこそ来るの早かったっスね」

「青峰くん、授業が終わる15分前に出て行きました」

15分前て…

「ま、でも青峰っちがちゃんと授業出てるのは珍しいっスね。学年上がって最初の授業はだいたいサボってるのに」

「おう。バスケするってテツから聞いてよ。行きたいって言ったら授業出ろってうるせぇんだよ」

「俺も2人と同じ授業とりたかったっス…」

なんで数学なんて履修したんだろ

「やぁ、皆集まっているようだね」

「おい紫原！歩きながら菓子を食べるなと毎回…！」

「あ～？煩いな～みどちんは～」

お

「集まったっスね」

「青峰くん、お腹は…」

「空いたに決まってんだろ。マジバ行ってからだ。じゃないと動けねぇ」

いや、運動する前に食べたほうが気持ち悪くて動かない気がするんスけど

「いいよ～。俺もマジバ行きた～い」

「じゃあ、とりあえずマジバに向かおう」

ポケットに手を入れ、ある紙を取り出した。
Aとさっき別れる時に渡された。

"『これ、僕のID』"

"「追加しとくっスね」"

"『うん、ありがとう。
僕行かなきゃだから、また後でね涼くん』"

ってすぐ追加すればよかったんだけど、忘れてた。
どうせ今入学式だし、通知とかで邪魔になったらいけないからもう少し後でいいか。

「黄瀬くん、行かないんですか？」

「あ、行くっスよ！」

紙をポケットにしまった。