涼くん……［黄○］［男主］ (ページ35)

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Aが何を一生懸命にやってるのかが最近明確になってきた。

蒼井くんに呼び出されたり、いつも凪くんと居る観点からして。

Aは気づいて欲しくなさそうだから言わないけど

多分Aは自分に自信が無いから周りには自分がそこのサークルにいることを伏せて欲しい的なそんな感じのやつだと思う。わかんないスけど。

だからAの身体が変わっていってるっていう合点もいったし

でもダメっスよA

「そんなえっちな身体しちゃ…！」

あ、

休憩中なの忘れてた。、

「何寝言言ってんだ黄瀬てめー。きめーぞ」

目の前にいる青峰っちにキモいと言われてしまい、

「急に奇声を発さないでください。気持ち悪いです」

と、右サイドの黒子っちにも。

「最近浮かれた状態だが1週間後には引退試合を控えているんだ。また昔みたいにノルマ付きがいいかい？」

「いや、やめて赤司っち。もうアレはしんどいっスw」.

体力的にもしんどいし、何よりも、もう"ノルマでバスケをする"のは嫌なんスよ。

「おい黄瀬。1on1すっぞ」

「えぇw俺休憩したいんスけどw」

「うっせー、やんぞ…」

「黄瀬、涼太先輩？」

見知らぬ女の子が声かけてきた。

と同時に青峰っちの顔が険しくなった。

「あんだよ、黄瀬。知り合いか？
ファン入れんなっていつも言ってんだろーが」

「違うって青峰っち。そんなんじゃないっスよ。

なんか用？今部活中だから終わってからにしてほしいんスけど」

「あ、ごめんなさい。休憩中ぽかったので…。大した話じゃないんですけど、終わるまで待ってますね。失礼します」

それだけ言ってその子は背を向け出て行った。

「ん〜…
あ、思い出した〜」

女の子が現れてからのわずかな時間、何か考え事をしていた紫原っちが口を開いた。

「ほらミドちん覚えてない〜？えっと〜、ほら一昨日食堂で話しかけてきた子〜」

「覚えてないのだよ」

緑間っちは興味がないと言わんばかりに眼鏡を定位置へと戻し立ち上がった。

「え〜。でも結構長い時間話してたじゃ〜ん」

「何話してたんスか？」

「なんだったっけ〜。

あ、そうそう。確かAちんのことだったような気がする〜」

Aのことっスか。

「…ん？

何でAの事を紫原っちたちに？」

「紫原達のことは初耳だが俺も彼女は初見じゃないよ」

え、

赤司っちも話しかけられたのは意外…

「何年生なんスか？あの子」

「1年生じゃない〜？見ない顔だし〜」