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「ねぇねぇ黒晶くん」


『?、何?』

サークル後、柔軟をしていたらある女性に呼び止められた。
やけに媚びた感じの声で気持ち悪かった。

--確か凪の…--


「話、あるからついてきてよ」

彼女は背を向けるなりスタスタと体育館の外へと歩いて行った。

大方予想は付いてる。



僕に凪とのダブルセンターを取られたことについて、だと思う。多分ね。


「センター、私と交代してよ」


ほらね
やっぱりこうくると思った。


『僕は別に何処でもいいよ。

凪に言ってみたら?』


「黒晶くんが凪と蒼井先輩に言ってよ。センターは私が相応しいですって」


『普通頼む側なら自分から動かない?

そういうのほんと面倒くさい』


早く話終わんないかな
体あったまってる内に柔軟したいんだけど。


「は?新参者のくせに…私よりダンスが下手なくせに…っ!!!調子乗ってんじゃないわよ!」



左頬が頬が熱くなるのを感じた。









『って、思ってるのは久瀬さんだけだったり?

久瀬さんより上手いから









僕がセンターに選ばれたんじゃないの?』





「っち…はぁ…もういいわ」


『?、うん。じゃあ僕戻るね、』





「絶対後悔させてやるから」


大体皆こういうセリフ言い捨てて去ってく。

ワンパターン


『何でもいいけど。

周りの迷惑にならないようにね』




明日あたりに今日までとは違う何かが起こるっていうのは分かった。


僕も馬鹿じゃないしね。

いじめられた経験はあったし、それでも大概のことじゃへこたれない自信あるから。





『しばらく涼くんと一緒に居ない方がいいかな…』


迷惑かかっちゃうだろうし。





っていうのが僕が涼くんを避けてた理由。

お昼は青峰さん達も一緒だから、向こうもそんな堂々と出来ないだろうし。

凪と課題をやるっていうのは本当だけど、
とりあえず僕が涼くんと仲良いって言うのは知られちゃいけないんだ。



家に行くのも控えてたのに



我慢するの嫌だなほんと。

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(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます!お待ちいただけると幸いです! (2021年12月28日 0時) (レス) id: 2c4f147fea (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2021年12月27日 22時) (レス) @page34 id: 251399e8df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年10月15日 11時

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