涼くん……［黄○］［男主］ (ページ24)

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「おかしいっス」

「あ？」

「おかしいんスっ！！！！！」

「うるせえ隣で叫ぶんじゃねぇ！」

…青峰っちも叫んでるっス。

今日は2限が無いから1限終わってずっと食堂で青峰っちと黒子っち、高尾っちと居るんスけど、大男2人がこんなに叫んだら注目浴びるっスよね…w

「ちょー周りの目が痛いんだけど？wwww」

「すんませんス…」

最近Aが俺の家に来なくなった。
誘うといつも、

『凪と課題やらなきゃいけないんだよね。ごめん』

って断られるんス。

「俺嫌われることしたんスかね」

「黄瀬くんの心が読めるわけないので色々すっ飛ばして聞かれてもわかんないです」

「……Aが最近、」

『あ、いたいた。涼くーん』

今の、俺の悩みの種が現れた。

『こんにちは黒子さん高尾さん青峰さん。
僕もご一緒していいですか？』

「いいですよ」

「構わねーよ」

「おんー！」

『ありがとうございます。

？、どうしたの涼くん…？』

「あ、」

やべ、じっと見すぎた。

「なんでもないよ。最近沢山食べるっスね？」

『あ、うん。なんか最近食欲止まんなくて』

「…」

俺にはわかった。
今Aは嘘ついたって。

Aは嘘つく時や誤魔化す時に少し下唇を噛む癖がある。
それは10年経った今でも変わらないんだと思った。

「おう沢山食えよー、お前ちぃせーんだからよ」

『……』

「な、なんだよ睨むんじゃねぇよ、」

『僕、青峰さんみたいにお口ダイソンじゃないので』

「お、言い返すようになったじゃねぇか」

『、ちょっと！頭ぐしゃぐしゃにするのやめて』

いつの間にか青峰っちとAが仲良くなっててちょっと胸の辺りがチクッとした。

なんで、そんな感覚になったのかはわからない。

「A、今日俺んち来るっスか？」

って聞くと大体の返答は100%、

『ごめん。今日も凪と勉強する約束してるんだよね』

凪くんとの用事。

「あ、そうなんスね。頑張れ」

なんだろう。
急にAが遠くに行ってしまったと思うこの感覚。

『あ、僕次の講義あるから行きますね。
ありがとうございました。

またね、涼くん』

「うん、また」

「大体のことはわかりました」

「え？」

「Aくんに避けられてますね、黄瀬くん」