涼くん……［黄○］［男主］ (ページ15)

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Aの家に寄って、コンビニに寄って、それから着いた俺の家。

大学から近くてよく溜まり場にされる事が多いから毎日割と綺麗にはしてる。

「A先にお風呂入ってきていいっスよ」

『一緒に入らないの？』

不思議そうに見上げてくる。
俺も早く風呂入ってゆっくりしたいのは山々なんだけど、

「明日の準備があるっスから、それからっスかね俺は」

『ふーん、そっか。じゃあ先に入らせてもらうね』

「お風呂場、そこ出て右っス。タオルここに置いとくっスね。寝る時の服は？」

『あ、忘れちゃった』

「俺のだけどそれもここに置いとくっスよ」

『ありがと』

「ちゃんと温まっておいで」

って、Aに俺の寝巻き(スウェット)渡したけど
お風呂から出てきた時が楽しみだったりする。

『涼くん、お風呂ありがと。気持ちよかった』

「はぁい、おかえりっスー……ブフッ…！ちょ、Aww」

声がして振り向くと俺のスウェットに身を纏ったAが居た。

『涼くんが笑ってる理由大体わかるけど、笑いすぎだよ』

歩きづらそうに俺のところへ来るなり頭を小突かれた。

「いや、だってw…ダボダボ過ぎ……www」

『脱ぐ』

「ダーメ。風邪引いちゃうっスよ」

『笑うのやめて』

「いや、だってA可愛いんスもんw
はー、久しぶりっスわこの感覚」

『あっそ』

不貞腐れながらも俺の膝に乗ってくるあたり本当に可愛い。

「俺まだ風呂入ってないから汚いっスよ？」

『別に気にしない』

「すぐ入ってくるっスから」

とAの脇に手を入れて持ち上げようとすると
案外簡単に持ち上がってしまったことにびっくりした。

「買って来たやつテキトーに食べてていっスから」

ソファに座り直させてその場を後にした。