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「A、最近俺のこと避けてたっスよね?
なんでっスか?」
家に着いて先に風呂に入っていたAの邪魔をするかのように俺も一緒に入った。
聞きたいこともあったからチャンスだと思って。
『……』
だんまりのA
「ほら、おいで」
Aの手を引いて湯船に入るよう促した。
後ろから包み込むように抱き寄せ
「俺のこと嫌いになった?」
と聞くとAは焦ったかのようにこちらを向いて全否定してくれた。
『嫌いになんて絶対ならない。むしろ好き、大好き』
「じゃあ、どうして?」
『今僕ね、頑張ってる事があるの。
努力して、自信がついて、見せれるモノになったら涼くんに言いたいなって思ってて』
Aが頑張っている事…?
『それになるまでにはだいぶ時間もかかっちゃうけど、その時は僕の努力の成果見て欲しいな…?』
Aが今一生懸命にやっていること、応援しないわけにはいかないっスよね。
何やってんのかは凄く気になるところではあるけど
「うん、もちろんっスよ。Aの頑張ってる姿俺にも見せて欲しいっス」
『…!うん!僕、頑張るね』
ん?
でも、それでなんで避けられたんスかね?
いや、避けてるじゃなくて
一つのことに集中する為の時間って考えたら納得は行くかも
と考え事をしてると、Aが僅かな身動ぎをした。
『そろそろ、あがろ、のぼせてきた…』
Aの顔が思ったよりも赤くて湯船から抱き上げた。
「ごめんっス。気づいてあげれなくて」
『へーき。今日はなんかのぼせやすかったのかも』
「ご飯食べれそう?」
『うん、食べたい』
「じゃあすぐ作るっスから待ってて」
ソファにAを下ろし台所へと向かった。
そういえば机に置いてあったお皿とフォークはなんだったんスかね?
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次の展開が思いつくまで暫く2人の日常をご覧くださいっ!
蛍
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蛍(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます!お待ちいただけると幸いです! (2021年12月28日 0時) (レス) id: 2c4f147fea (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2021年12月27日 22時) (レス) @page34 id: 251399e8df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蛍 | 作成日時:2020年10月15日 11時