【HQ】青葉城西バレー部マネージャーでっす

よんじゅーにー ページ43

国見ちゃんSide

「…どう思う、Aちゃん。」


「いやぁ、可愛すぎね。」


「先輩方と初めての合宿で興奮気味で、だってよ〜」


「なんか今日ヤケにデレてましたよね。」


「音駒と練習試合の時とかなー」


…確かに今日は随分デレてたな、


「もう！Aちゃん、飛雄やら音駒のセッターやら、なんか知らないうちに仲良くなってるから及川さん心配だよー！！」


「それはわかる。」


うん、いつの間にか影山とかと仲良くなってるんだよな…


意外にコミュニケーション能力高いのか？


「なんかさー、妹みたいでほっとけないよな！」


「わかる！！」


「守ってあげなきゃ感あるよなー」


…よかった、と思った。


先輩達はAを妹と認識してるみたいだ。


正直、俺はAのことが好きだけど、


もしこの人達が本気で動いたらやばいと思ってたから。


でも、どっちにしろ譲る気は無かったけど。


今のところは音駒のセッターと影山が要注意人物。


影山なんか、Aのこと自分がどう思ってるのかわかってなさそうなのに。


バカだからなんでも正直に言えてしまう。


そのうち思いに気づいて告白なんかしちゃったり。


音駒のセッターさんはかなり厄介そうだったけど、東京から来たから、


そんな急接近はないだろうから今のとこは平気。


…今は、俺が１番Aに近い存在だ。


異性としても、友達としても。自惚れなんかじゃない。


中学からのこの思い、いつか報われる日は来るのだろうか。


この関係を壊してしまうかもしれない、でも変えたくはある。


あぁ、こんなにも一生懸命になってしまって、それでもなかなか進みやしないから、







恋ってやつは、面倒臭い。

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