BIG CITY RODEOに迷い込んだ子犬くん

From.GENE_RE ページ10

「「え？」」


皆が声を揃える


どうやら皆同じ心境のようだ


鈍感すぎだろ


亜「もしかしてA、玲於にされそうになってたことわかってない？」


「されそうになったって？何を？」


隼「うわぁー！こんなに鈍感な人いるんですね！」


玲「流石にやりづら」


このタイプは初めてだな


こんなに鈍感なのか


思わず笑が零れる


するとガチャっと扉が開いた


この場にいない人は龍友くんだけ


龍「すまん。俺こんな鈍感なやつだとは思っとらんかったわ…」


龍友くんは少し様子を見てたらしい


亜「でもまぁ、オトし甲斐がありそうだよね」


そう言ってニヤッと笑う、リーダー


玲「先生ー亜嵐くんの本性が出てきてて怖いでーす」


龍「玲於が1番危ないと思いまーす」


そんなコントをしていると隼がAに何かを言っているようだった


少し耳を傾けてみる


隼「あそこでコントやってる3人とそこでこっそり笑ってる王子みたいな人が危険だよ」


何を言っているんだ隼は


そこにスっと移動する


玲「今回は隼も危ないからな」


そう言って3人の元へ戻る


いきなり危険人物を言われたAはというと


「え？あ、うん？わかった」


と、絶対分かっていないだろという返事をしていた


すると服をツンツンと引っ張られた


引っ張られた方を見てみると困った顔をして上目遣いのAがいた


待って可愛すぎ


玲「そんな可愛い顔してどうしたんだよ」


「可愛い顔ってなんだよ。まぁ、いいや。それでさ、ターゲットって何？」


玲「なんで俺？」


「1番教えてくれそうだなって…」


と目線を外しながら言われた


それはすっげえ嬉しいけどキスしようとしてたのもわからねぇ奴どう教えればいいんだよ


玲「さっき俺がしようとしてたことわかる？」


無言で首を横に振る


玲「俺、Aにキスしようとしてたんだけど…」


「え、え？なんで…」


玲「俺に惚れさせるため…？」


「？」


龍「玲於、俺が悪かった。すまん」


なんだこいつ


鈍感すぎ


亜「Aくん？おにーさんが教えてあげよっか？」


「ホントに？ありがとう」


あれはダメなやつだ


亜「だからさ、俺の部屋行こうか」


「わかった」


龍「あかんでA。あんな怪しい奴について行ったらあかん。俺が教えたる。俺の部屋にきぃや」


「え、うん」


玲「どっちもダメだぜ」


まぁ勿論


玲「俺の部屋来いよ」


隼「みなさん！ダメですよー！Aは俺とカジノ行きましょう」


「あ、行ってみたいです」


ガチャっ…


その音で皆の雰囲気が変わった

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