BIG CITY RODEOに迷い込んだ子犬くん

いや、あの、男… ページ8

戸惑いしかないが、とりあえず部屋の中を見回す


寝てる人、テレビを見てる人、ゲームしてる人、雑誌を見てる人、こっちを見てる人


…こっちを見てる？


その人と目が合い、会釈をする


するとまるで犬のように近寄ってきた


？「こんにちは！僕、隼って言います！」


溢れ出る元気さに少々たじろいでしまった


「あ、俺はAというものです。よろしくお願いします」


隼「よろしくお願いします！えーっとAさん？くん？はなんでここに連れてこられたんですか？」


「呼び捨てで大丈夫ですよ。なんででしょうかね。俺もわかりません」


隼「それは大変ですね！」


とこっちが元気が出るような笑顔になる隼さん


「素敵な笑顔ですね。えっと、本当にどうしましょうかね」


と、こっちも笑顔になる


隼「うわぁAは可愛い笑顔ですね！凄く可愛いですね！そうだなぁ。うーん、僕にもわからないなぁ」


「そ、そんな可愛い連呼しないで下さいよ。俺男ですから」


と、あからさまに嫌な感じで言ってしまった


隼「確かに！安心してください。ちゃんとAはかっこいいですよ！」


と、ニコッと笑ってくれる隼さん


「あ、ありがとうございます…！」


あまり言われない言葉に思わず感動してしまった


自然と笑顔になる。きっと俺の目はキラキラと輝いているだろう


隼「ハハハっ！でもやっぱりAは可愛いです」


むぅっとらしくないいじけ方をしてしまう


すると大声で隼さんが他の皆さんに向けて言った


隼「僕、この人ターゲットで賛成です！多分、龍友くんも！」


？「あ、俺もね」


と、背後から声が聞こえた


「うひゃ！」


驚いて変な声が出てしまい顔を赤くする


亜「やーっと会えたね！えっと、Aくん？で合ってるのかな？」


「あ、うん。さっきは言えなかったからね。俺の名前はAだよ」


亜「改めてよろしくA！てか、さっきの声何？もう可愛いなぁ！」


と笑いながら後ろからハグされた


「え、ちょ、何。どうしたのいきなり」


亜「焦ってるAも可愛い！」


とさらに抱きしめる力を強くする亜嵐さん


隼「あ、ズルい！亜嵐くん！僕も」


と隼さんに前からハグされる


え、ちょ、普通に苦しいし流石に男二人は引くというかなんというか


？「キモ…」


いや、あの、俺が頑張ってその言葉避けたのにそんなストレートに…


亜「つれないこと言うなよ玲於ー」


隼「そうだぞ！玲於も試しに話してみれば！」


亜「お！いいね！」


と、先程怪訝な目線しか向けてこなかった人のところに連れていかれた

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