BIG CITY RODEOに迷い込んだ子犬くん

キスマーク ページ19

「首元のキスマーク…？」


そもそもキスマークってどうやってつけるのかを知らない俺はそんなこと言われてもちんぷんかんぷんだ


亜「この状態でとぼけんの？」


「いや、ちょっと待て。キスマークってどんな感じなんだ？」


亜「…へ？」


と情けない声を出す亜嵐


亜「あーそっか。Aくんめっちゃ純粋だった。んーとね」


と何かを考える亜嵐


するといきなり首元に顔を埋めてきた


涼太とは反対側だが


するとチクッとという小さい痛み


これなら記憶がある


亜「どう？これと同じの、誰にされたの？」


口調は優しいが凄く迫られている感じがする


「あー涼太が同じことしてきたよ」


嘘をついても仕方ないので正直に答える


亜「あーやっぱり危険人物だなぁ」


「あんたもな」


待てよ？その中に玲於もいたよな…龍友くんも、隼も…？


「な、なぁ、亜嵐」


亜「ん？どうしたの？」


「危険人物ってことは玲於も龍友くんも隼も…？亜嵐とか涼太みたいになんの…？」


そう聞くと亜嵐がニヤリと笑っと


亜「どうだろうね。怖い？」


微笑みながら聞いてくる


その微笑みが狂気を帯びているようにしか見えない


「怖いに…決まってんだろ」


男としての情けなさを感じ目をそらす


亜「あー！やっぱ可愛い！守りたくなる！」


「は？男に言われても嬉しくねぇし。怖がらせてんのそっちだろ」


亜「なんのことかなー？ねぇねぇ、答えてほしい？」


と、うざったい顔で聞いてくる


しかし、気になるものは気になるので素直に頷く


亜「そーだなー。じゃあ、Aが俺にキスマーク、付けてくれたら答えてあげる。アバウトなものじゃなくてしっかり答えてあげる」


真剣な顔でそう言った

口が悪い→←狂気

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す