BIG CITY RODEOに迷い込んだ子犬くん

素 ページ15

玲於と離れ、少しフラフラとする


最初の計画にあったカジノは楽しめたので、お酒を飲みに行こう


と、移動しようと思ったが、今まで自分の意思で移動しようとしたのはバルコニーだけなので場所がわからない


とりあえず出入口に近かったから標識？を頼りにそっちへ行ってみよう


そんな曖昧な考えで動いたのが馬鹿だった


迷った、ここはどこだ


そんな思いで埋まる


どうしようか…


？「お前迷子なん？」


「えっ」


男性の声だから彼らの中の1人だろうか


しかし聞いたことがない


？「あ、俺裕太。呼び捨てでもゆうぴでもなんでもええで。あと敬語もいらん」


と笑うゆうぴ…？


「わかった。ゆうぴって可愛いね、ゆうぴで」


と笑う


裕「せやろ？んで、迷子なんよな？」


「はは…」


と目線を下げて笑う


きっと顔が赤くなっているだろう


裕「ほんまや。みんなが可愛い言う理由がわかるわ。迷子なら俺ん所来るか？」


「ゆうぴのとこ？」


裕「せや。簡単に言えばバーみたいなもんなんやけど」


「あ、じゃあお酒飲める。ゆうぴについてくよ」


裕「ええで。ちゃんと道覚えるんやで」


とからかうように笑う


「しーっ」


と照れながら笑う


裕「それ、危険人物達にやらんほうがええで。襲われるわ」


と遠くを見て笑うゆうぴ


ゆうぴの言っている意味がわからず返事が遅くなっていると


裕「せやなぁ…」


と何かを考えているゆうぴ


何か閃いたようだが言いづらいのか「うー」と唸っている


諦めたのかゆうぴが口を開いた


裕「さっきの涼太くんみたいになるで。皆が」


見られてた…？


「え、はずっ。ていうか皆が涼太みたいになるのは怖いなぁ」


と恥ずかしさを誤魔化すように笑う


裕「笑えるなんて余裕やなぁ。あと、さっき素、出たやろ？」


と笑うゆうぴ


この人よく笑うなぁ


「あはは、思わず」


と視線を外す


裕「俺の前では別に飾らんでええで」


「これ、疲れるからそうさせてもらうわ」


と普段の俺になる


裕「ほぇ〜。声も軽く作ってたんけ」


「まぁね」


と少し仲良くなれた気がして嬉しくなっていると、ゆうぴが歩くのを止めた


目の前にはシックな扉


裕「ここやで」


と何のためらいもなく開けるゆうぴ


カジノやDJと比べるとかなり静かだ


部屋の奥にはバーのような場所がある


バーの少し高い椅子に座り渡されたお酒を飲む


裕「あーAやっけ？は、酒強いん？」


「あってるよ。好きだけど弱い」


裕「Aが飲んでるそれ、強いヤツやで」

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