義理の兄、ホストだった件。

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大我side



大我「おつかれー」



大介「およ？？大我じゃーん！！」



大我「久し振りさっくん。」



大介「今から出勤？？」



大我「うん。その前にいつもの飲んでいこうかなって」



大介「おっけー！！」



俺の行きつけのカフェ。



今からホストクラブへ出勤。



初めの頃はあの中に漂う香水の匂いに慣れず、よくこのカフェで鼻を落ち着かせていた。



お陰でこのカフェで働いてる店員とはもう顔なじみレベルを超えた。



もはや友達だ。



大介「大我お待たせ〜」



大我「ん。ありがと。」



顔なじみ店員であるさっくんからカフェラテを受け取る。



カウンターに座り、カフェラテを一口。



大我「……ほっとするね、」



大介「そりゃ俺のお手製カフェオレですからね〜！！」



さっくんは自信満々に言う。



そんなさっくんに思わず笑みが零れてしまう。



大介「……てか、大我なんかいいことでもあった？」



大我「え？なんで？」



大介「え〜だってなんかいつもより口角がたかめだから？」



さっくんはそういうと、両手の人差し指で口角をぐっと上げて見せた。



俺は思わず頬を触る。



大我「……、そう？」



大介「うん。気のせいかなぁ〜」



さっくんはそう言いながらニカニカ笑った。



大我「……可愛い仔猫を見つけたからかな、？」



俺がボソッと呟くと、店のドアが開いてベルの音がした。



大介「お！いらっしゃーい！」



俺は何気なく振り向くと、そこには……



大我「……え、？」





Aside



蓮「ここだよ。」



「めっちゃオシャレ！！」



目黒くんに連れられてやってきたカフェは、とってもオシャレなところだった。



外装はなんか洋風でとっても素敵な感じ。



……でも、ちょっと思ったのが。



このカフェの場所が、繁華街――樹さんのお店の場所と近いということ。



さすがに鉢合わせたりはしないと思うけど……どことなく意識してしまう。



あんまりちゃんと楽しめないかも……なんて、ちょっとため息づく。



蓮「？……A、大丈夫？」



「……え？あ、うん！大丈夫！！早くお店はいろ？」



蓮「うん。」



私は慌てて勢いよくお店のドアを開ける。



すると、中には男の人が2人いて、店員さんらしき人がこちらを向いて「いらっしゃーい」とニコニコ笑いかけてくれた。



そして、もう1人の人。



その人にはなんだか見覚えがあった。



その人が振り向く。



「……え、」

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