１１ ページ11
Aside
羽月「え！？じゃあ明日にはお父さんたち出ていっちゃうの！？」
羽月はお昼ご飯のパンを頬張りながら驚く。
「……うん。……どうしよ……樹さんと２人暮らしとか死ぬほど気まずいよ……」
私は頭を抱えながらため息を零す。
どうしよう、死ぬほどイヤなんだけど。
樹さんとルールを決めてから、時の流れは早いもので。
気が付けば、明日にはお父さんと華子さんは出ていくことになった。
「出張先もなかなか遠いし……そんなにちょくちょく帰って来れる距離でもないし……ほんと最悪……」
羽月「……そんなに怖いの。そのお兄さん。」
「怖いっつーか……だるい？」
羽月「なに？過保護？」
「全然違う。何だろうね……反抗期の男子高校生みたいな、」
羽月「Aお母さんかよ」
何はともあれ、明日から樹さんと２人。
ほんっとに地獄だ……
「……はぁ……どうしよ……」
康二「どしたんっ！そんなおっきなため息ついて〜」
羽月「うわぁビックリした。向井かよ」
康二「せやで！！向井やで〜！！」
急に耳元で爆音がしたと思ったら。
クラスメイトの向井康二くんだった。
向井くんはこのクラスのムードメーカーでめっちゃ面白い。
しかもなかなかお顔立ちが整っていて、親友の目黒くんとともに「めめこじ」なんて呼ばれてる。
アイドルみたいだね。
「いやまあちょっとね、、、悩み事？」
康二「おっ！俺が聞いたろか？？どーもー！なんでもお悩み相談室の向井康二でーす！」
羽月「向井うるさい」
康二「酷いな羽月ちゃん！！」
蓮「だって康二うるさいじゃん」
康二「あぁー！！めめ！！」
あ、噂をすれば？目黒くん。
羽月「そういや目黒どこ行ってたの？向井単品珍しいなと思ってたけど」
康二「ちょっ！！その言い方やめて！！」
蓮「サッカー部のミーティングでね。今から康二と飯。……てか、Aどした？」
私は地獄の生活のことで目黒くんの話そっちのけで、ひたすら顔を手のひらで覆っていた。
羽月「イケメン目黒。Aのこと励ましたれ」
蓮「……おぉ、」
私の顔を覆っていた手の両手首が、優しく掴まれる。
そして、覆っていた手をパッと顔から離される。
真っ暗だった私の視界に入り込んできたのは、整った目黒くんの顔。
蓮「……大丈夫？話、聞こうか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1953人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すのうHIINA - Girl Snowさん» そうなんですか！！わざわざありがとうございます！！これからもぜひよろしくお願いします！！ (11月26日 20時) (
レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
Girl Snow(プロフ) - 初めて見たんですか、めちゃめちゃ好みの作品でした！！更新頑張ってください！応援してます...！ (9月3日 22時) (レス) id: d9fb517698 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - こきちさん» 本当ですか！！ありがとうございます！！これからもぜひ、よろしくお願いします！！ (8月4日 19時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - 糸山露子さん» 本当にお待たせしちゃって申し訳ない！！更新頑張るので、今後ともぜひよろしくお願いします！ (8月4日 19時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - ちいさん» 初コメントありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです！！更新頑張ります！！ (8月4日 19時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すのうHIINA | 作成日時：2023年4月7日 23時
