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Aside
日曜日のファミレス。
店内にはふんわりとハンバーグ定食の匂いが漂っている。
「……よろしくお願いします。」
私はペコリと頭を下げる。
華子「あら、そんなに固くならなくていいのよ？これから家族なるんだし。」
父「ちょっとこの子は人見知り気味でな。まあ、徐々に仲良くなればいいからな。」
「……うん。」
私はお父さんの言葉に頷く。
華子「ほんとにAちゃんはいい子ね。ほら、樹。見習いなさい。」
華子さんが、隣に座る男の人の肩を叩く。
樹「母さん痛い。」
華子「だって挨拶しないからじゃない。しっかりしなさいよ。」
樹「……よろしくお願いします。」
私の正面に座る男の人。
感情のこもっていないような、少し冷たく感じる声でそう言った。
父「うん。よろしくね、樹くん。」
お父さんがニッコリと微笑むと、樹さんは曖昧に頷いた。
お父さんの再婚を告げられたのは、一か月前のこと。
もともとシングルファザーの家庭だった私は、お母さんがいなくともしっかり育っていた。
だから、急に再婚の話を聞いたときはすごい驚いた。
でも、別に私は反対はしない。
私が幼い頃に出て行った母のことなんて、記憶にも残っていなかったから。
実際再婚相手の華子さんもすごくいい人だ。
……でも、
私はそっと視線を前にやる。
樹さんは、興味がなさそうにハンバーグを頬張っている。
田中樹さん。
彼は、華子さんの一人息子で私の義理の兄になる人だ。
樹さんはかなりお顔立ちの整った人で、少しポーカーフェイス。
年齢は私の５個上で、すでに成人している。
口数も少なくて、こうやってたまに４人で会う時はずっと黙っているかスマホをいじっている。
……家族になるんだから、少しは仲良くしていた方がいいよね……
……でも怖すぎて話せん！！無理！！
私はいっつも樹さんと目を合わせないように、下を向いてひたすらご飯を食べる。
父「――じゃあ、来週あたりもう引っ越せそうだね。」
華子「そうね。荷物が多くて大変よ。」
父「ハハハｗｗｗうちもだよ」
お父さんたちの会話が耳に入る。
……そっか、
私たち、同居するのか……
「……」
樹「……」
そっと顔を上げると、樹さんと目が合う。
睨まれた気がして慌てて目をそらした。
……たぶん、一生仲良くなれないな……
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すのうHIINA - Girl Snowさん» そうなんですか！！わざわざありがとうございます！！これからもぜひよろしくお願いします！！ (11月26日 20時) (
レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
Girl Snow(プロフ) - 初めて見たんですか、めちゃめちゃ好みの作品でした！！更新頑張ってください！応援してます...！ (9月3日 22時) (レス) id: d9fb517698 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - こきちさん» 本当ですか！！ありがとうございます！！これからもぜひ、よろしくお願いします！！ (8月4日 19時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - 糸山露子さん» 本当にお待たせしちゃって申し訳ない！！更新頑張るので、今後ともぜひよろしくお願いします！ (8月4日 19時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - ちいさん» 初コメントありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです！！更新頑張ります！！ (8月4日 19時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2023年4月7日 23時
