3年A組 皆さんは今から人質です

Day-6 ページ25

【３月５日】


昨夜、先生が顧客リストを公表したことにより世間は大きく騒ぎ出した。


そして、先生の真の目的が分かった私たちは"殺されない"と安心して一晩寝ることができた。



貴方「唯月、髪の毛やって〜」


唯月「ん。座って」


貴方「ありがとー」


唯月「ちょっと、動かないで」


貴方「ん〜…」


愛華「あらま。寝ちゃった」


涼音「今起きたばっかりなのに？笑」



唯月に髪の毛を結んでもらってると、再び睡魔が襲ってきた。

頭を動かさないでと唯月に言われたけど、寝起きだから仕方ない。


愛華たちの声が遠くなってきた頃、突然のシャッター音で目を開いた。


音の主を探すと、涼音がカメラを向けていた。



貴方「え、撮った？」


涼音「可愛いのゲット〜」


唯月「涼音、それ後で送ってー」


愛華「私も！」



私の写真を撮って楽しんでいる3人をほっといて、隼人たちのところへ向かった。



貴方「見て見て〜！
これね、唯月がやってくれたの」


隼人「いいんじゃね？」


貴方「似合ってないかな…？」


須永「そんなことねぇって。
神崎似合ってるよー」


貴方「やったぁ！」


石倉「甲斐、素直ならねぇと盗られちまうぞ笑」


隼人「…….」


貴方「わっ…、どうしたの？」


隼人「これ着けてろ」


貴方「ネックレス…？ありがとう！」



隼人は私にネックレスを着けると、自分の香水をこれでもかってくらい振りかけてきた。



貴方「ちょっ…なに？」


隼人「お前は俺の」


貴方「へへっ、隼人の匂いだぁ…笑」




茅野「…儚い」


宇佐美「え？Aのこと？」


茅野「うん。エモいような儚いようなそんな感じ！わかる？」


宇佐美「いや、全然わかんない」

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