・ ページ19
私は隼人の腕の中で、目を真っ直ぐと見ながらそう告げた。
涙で霞む視界の中、隼人の顔が歪んだのがはっきりと見えた。
隼人「んでだよ…。それ、お前の本心かよｯ？」
貴方「…だって、私、隼人と唯月のこと利用したんだよ？
必死に、隼人たちに嫌われないようにってやってた。
そんな最低な女と付き合いたくないでしょ？」
茅野「神崎さん…。
神崎さんは、甲斐くんや諏訪さんたちと一緒に居て楽しくなかったの？」
貴方「楽しかったに決まってるじゃん。
確かに最初は、ただ利用してただけだけど、一緒に居るにつれて本当に大好きになってったの！
だからこそ、私みたいな奴と一緒に居て欲しくない」
隼人「そんな泣きながら言われても説得力ねぇから。
A、さっき俺に言ったじゃねぇかよ…
"隼人には私がいる"って。
俺も同じだろｯ！
お前には俺や諏訪がいる。
俺らはそんなに信用できねぇのかよｯ…！
言っただろ、何があってもお前のこと受け止めるって！」
貴方「隼人ｯ…、ごめんなさっ…！」
隼人の腕により一層力がこもった。
初めてこんなに人の前で泣いた。
感情的になったのは初めてだ。
そんな私を見下ろしながら唯月は口を開いた。
唯月「A、アンタがイジメられてたの知ってた」
貴方「えっ…」
唯月「前から薄々気付いてた。
だって、澪奈を見てるアンタの目には"恐怖"が宿ってたもん。
確信を持ったのは、正臣が教えてくれたからだけど」
唯月知ってたの…？
なのに何で私と、こんな最低なやつと一緒にいてくれたの？
そう言う唯月の目は何処か怒っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊一颯LOVE - みっちーさん» みっちーさん続き見たいですよね私も続き見たいですよ (2020年1月6日 13時) (携帯から) (
レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
みっちー - 続き見たい！ (2019年12月9日 12時) (レス) id: 9bd34f48e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかね | 作成日時：2019年10月4日 10時
