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第五十話 ページ9

掃除も終わって綺麗になって、松本先生にも褒められた。

満足していると兄ちゃんが来た。

総「A、ちょっといい……?」

貴「どうしたの……?」

兄ちゃんに呼ばれて、ついて行く。

貴「兄ちゃん……?」

総「…………。松本先生がさ、僕の病名わかったって……。Aも一緒に聞いててよ」

貴「……うん」

兄ちゃんと一緒に中庭まで行く。

そこには松本先生がいた。





松「Aくんも一緒なのか?」

総「はい。Aにも知っててほしいので」

松「後悔はしないか?」

そう聞かれて頷く。

松「そうか……」

松本先生は兄ちゃんに向き直り、浅く息を吐く。

松「お前さんの病気は――労咳だ」

貴「え――!?」

兄ちゃんの顔を見るのが怖かった。

でも、恐る恐る兄ちゃんの顔を見上げる。

総「なんだ。やっぱりそうなんだ」

兄ちゃんは笑っていた。

貴「にい……ちゃん……」

うちには兄ちゃんが笑っている理由が分からなかった。



松「驚かないのか?」

総「自分の体の事くらいわかりますよ」

松「お前さんは今すぐにでもここを離れて療養した方がいいが――」

総「そんなの嫌ですよ。僕はここを離れません」

松「…………そうか。じゃあ、約束してくれ。無茶はしないと」

総「わかってますよ。このこと、近藤さんたちには言わないでくださいね。A、行くよ」

歩き出した兄ちゃんの背中を追う。

労咳といえばあの死病だ。

学のないうちにだってそれくらい分かる。

兄ちゃんは……その事を知っていた……。

だから昨日あんな事を……。

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とり(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください( ´ ▽ ` ) (2015年2月24日 14時) (レス) id: bd0ffbf036 (このIDを非表示/違反報告)
メガネヒーロー(プロフ) - 続きが楽しみです! 感動します・・・! (2015年2月15日 20時) (レス) id: f6fbbca749 (このIDを非表示/違反報告)
それぞれ(プロフ) - 魅璃亞さん» 返信遅れてごめんなさい。小説の方で話に区切りがついたら載せさせてもらおうと思います。とっても上手でした。ありがとうございます(*´∀`*) (2015年2月14日 17時) (レス) id: 70fb5bc06b (このIDを非表示/違反報告)
マーマレード砂丘(プロフ) - ドキドキの展開ですね!☆続き楽しみにしてます!☆ (2015年2月11日 18時) (レス) id: a4a7a72e75 (このIDを非表示/違反報告)
土ペンギン(プロフ) - 頑張れ〜! (2015年2月10日 21時) (携帯から) (レス) id: 5a14887082 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:それぞれ x他1人 | 作成日時:2015年2月1日 10時

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