【薄桜鬼】 妹さんはお手伝いさん 第二章

第八十四話 ページ44

烝「痛むか？」

鶴「ちょっとだけ……」

井戸のそばの縁側で烝くんは千鶴さんの足の手当をする。

左「でもどうするんだ？」

貴「ん？」

左「明後日島原に行くじゃねぇか。この足じゃ無理じゃねぇか？」

貴「あ……」

本当だ。





土「足を挫いたなら仕方がない……」

朝餉が終わってから、島原についての会議が行われた。

新「本当にすまねぇ……」

鶴「いえ。永倉さんのせいじゃないので……」

朝、お膳を持っていた千鶴さんは稽古が終わって浮かれていた新八さんにぶつかったらしい。

総「じゃあ、罰として新八さんが女装するのはどうですか？」

平「いいじゃねぇか！ こりゃあ傑作だぜ！！！」

左「いや……流石に気味が悪いんじゃ……」

うちも左之さんの意見に賛成……。

一「平助が女装すればいいだろう」

左「だな。小さいし」

平「うるせぇ！ 俺が女装したらそれこそ気味が悪いぜ！」

山「そうですか？ いい案だと思いますが」

平「山南さんまで……！」

敬ちゃんにそう言われ、平助くんが悲しそうな顔をした時、１人の隊士が入ってきた。



隊士「失礼します。局長。鈴鹿様という方がお見えになりましたが。どうなさいますか？」



近「おお！ こちらへ来てもらってくれ」

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