【薄桜鬼】 妹さんはお手伝いさん 第二章

第四十六話 ページ5

最後は千鶴さん。

えっと……どこだろう？

捜しているとすぐ見つかった。

千鶴さんは少し離れたところに１人でいた。

貴「千鶴さん」

鶴「Aちゃん、来てたの？」

貴「皆におむすびを持ってきたから、どうぞ」

鶴「わ、私もいいの？ ありがとう」

千鶴さんはおむすびを手に取る。

鶴「ん、美味しい」

貴「本当？ よかった」







？「ほう、Aではないか」







上から声が降ってきた。

貴「千景さん？」

上を見ると千景さんと匡さんと九寿さんがいた。

風「最近忙しそうだな」

貴「うん……。ごめんね、行けなくて」

最近うちは忙しくて千景さんとの稽古に行ってない。

風「気にする事はない。――ん？ もう１人は誰だ？」

貴「雪村千鶴さん。こないだ島原で会った人」

風「なんだ。我が同胞か」

鶴「同胞……？」

貴「千鶴さん、知り合い？」

鶴「ううん」

同胞？

なんで千景さんは千鶴さんの事を同胞って言うんだろう。

前は千鶴さんに一緒に来いって言ってたし……。

思い出して、少し胸が痛くなった。



貴「千景さん。何で同胞なの？」

風「そうだな。もう少ししたら教えてやろう」

そう言って千景さんたちは消えていった。

一体、なんだったんだろう。

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