【薄桜鬼】 妹さんはお手伝いさん 第二章

第七十八話 ページ38

千景さんに色々教えてもらってからしばらくした日、新選組は制札の警護を託された。

昨夜は新八さんの組が行ったらしい。

でも、体を動かすことが好きな新八さんにとっては苦痛だったとか何とか……。



貴「今日は左之さんなんだね」

左「ああ。嫌な予感しかしねぇが……」

貴「……気をつけてね……」

左「大丈夫だ。制札を抜こうとする奴は俺が捕まえてやるから」

うちはそんなに不安そうな顔をしたのだろうか。

左之さんはうちの頭を撫でてそう言った。







左之さんの予感は見事に当たった。

制札を抜こうとした人たちは左之さんの組の人たちが捕らえた。

でも、全員捕らえることはできなかったそうだ。

訳を聞いても教えてくれなかった。

左「そんな事より、報奨金がたんまり出たから島原にでも行くか！」

土「原田。俺たちにそんな暇は――――」

トシさんはあまり乗り気じゃないらしい。

新「いいじゃねぇか。制札守り抜いた成功を祝って！」

近「それもそうだな！」

平「じゃあ、左之さんの奢りな！！」

左「まて……！ なんでそうなる」

一「諦めろ左之。大人しく奢るしかない」

左「ま、言いだしっぺは俺だしな」

とういことで、島原に行くことになった。

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