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第六十三話 ページ22

目が覚めるといつも通りだった。

体中熱い事もなかったし、頭も痛くなかった。

隣では千景さんがうたた寝をしていた。

一晩中、看病をしてくれたようだ。

うちはその髪に軽く触れる。

とても触り心地が良い。





風「――――ん?」





千景さんはゆっくり瞼を開ける。

風「A、大丈夫か?」

千景さんはうちの頬に手を添えて聞く。

貴「うん。大丈夫。ごめんね……心配かけて」

風「治って良かった。では、俺はこれで」

貴「帰るの?」

立ち上がる千景さんにそう声をかける。

風「ああ」

貴「朝餉だけでも食べていかない?」

風「悪いが遠慮させてもらう。……そんな顔をするな。またうちに来るといい」

貴「うん。ありがとう」



千景さんを見送ってから勝手場に向かう。

昨日は皆に迷惑をかけたからちゃんと謝らないと。

そんなことを考えながら朝餉の準備をする。





?「A?」





後ろから声をかけられた。

貴「左之さん、おはよう」

振り向くと左之さんがいた。

左「大丈夫か? 体調」

貴「うん。心配かけてごめん」

左「それならいいが」

そう言って左之さんはうちに近づき、頭を撫でた。

左「元気になって本当によかった。Aがいないと大変だったんだぜ」



それから、左之さんに昨日の夕餉の事を聞いた。

兄ちゃんに料理させたのか……。

兄ちゃん料理下手だからな。

昨日心配かけた分、今日は美味しいご飯作ろう。

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とり(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください( ´ ▽ ` ) (2015年2月24日 14時) (レス) id: bd0ffbf036 (このIDを非表示/違反報告)
メガネヒーロー(プロフ) - 続きが楽しみです! 感動します・・・! (2015年2月15日 20時) (レス) id: f6fbbca749 (このIDを非表示/違反報告)
それぞれ(プロフ) - 魅璃亞さん» 返信遅れてごめんなさい。小説の方で話に区切りがついたら載せさせてもらおうと思います。とっても上手でした。ありがとうございます(*´∀`*) (2015年2月14日 17時) (レス) id: 70fb5bc06b (このIDを非表示/違反報告)
マーマレード砂丘(プロフ) - ドキドキの展開ですね!☆続き楽しみにしてます!☆ (2015年2月11日 18時) (レス) id: a4a7a72e75 (このIDを非表示/違反報告)
土ペンギン(プロフ) - 頑張れ〜! (2015年2月10日 21時) (携帯から) (レス) id: 5a14887082 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:それぞれ x他1人 | 作成日時:2015年2月1日 10時

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