【薄桜鬼】 妹さんはお手伝いさん 第二章

第五十九話 ページ18

土方side







土「おい、話を聞かせてもらっていいか？」

熱でうなされているAを風間は布団で寝かした。

風「ああ。俺も少し話を聞きたいところだ。――ん？」

風間が立ち上がろうとするとAに袖を掴まれていたらしく、立ち上がることができなかった。

貴「千景さんッ…………ここにいて……」

囁くような声で呟いた。

風「大丈夫だ。すぐに戻ってくる」

風間が頭を撫でてそう言うと手を離した。

Aは手を離したが、ちょっと悲しそうな表情を浮かべた。

土「原田、新八。ちゃんと見ておけよ」

左「あいよ」

新「おう！」

Aを２人任せて、風間と広間へ向かう。







広間に行くと中にいた人が全員こちらを見る。

土「総司。お前はもう休んどけ」

総司は体調が悪いのにずっと起きている。

総「馬鹿言わないでください。Aがこうなったのは僕のせいなんですよ」

そう言った瞬間、風間の眉が僅かに動いた。

風「どういうことだ？」

総「僕が……悪いんだ。Aは僕を元気づけようとしただけなのに……」

風「詳しく話せ」

第六十話→←第五十八話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す