【薄桜鬼】 妹さんはお手伝いさん 第二章

第五十六話 ページ15

風間side







天「風間、水準備できました！」

不「おい風間ァ、もうちょっと部屋暖めか？」





あのあと、Aを急いで俺の家に運んだ。

Aは高熱を出しており、尚且つ２箇所、火傷を負っていた。

天「この火傷は……」

風「ふん、女子が傷跡を残すのは美しくない」

俺は自分の指先を噛んで血を手ぬぐいに垂らした。

少し赤くなった手ぬぐいをAの手首と太ももに当てる。



するとたちまち傷跡はなくなっていく。

不「こんなことができるんだな」

不知火も天霧も驚いていた。

風「こないだお節介な小娘に聞いただけだ」

俺もここまで綺麗に治るとは思っていなかった。

それより問題はこの高熱だ。

とりあえずこれは安静にするのが一番だろう。







でも、何故Aはあんなところにいたのだろう。

全くわからない。

新選組の奴等はAを放っておいたのか？

こんなに熱が出るまで働かせといて放っておいた……。

そう思うと、無性に腹が立った。

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