【十二大戦】【積田長幸】君を止めるは ページ3
『死ね死ね死ね、死ねよ!!ぁあ、ぐちゃぐちゃにぐっちゃぐちゃになってぼろぼろのどろどろで骨も皮も皮膚も、わかんなくなっちゃえ!!しーね、死ねよ!!ほーら、ぁあ？口答え？命乞い？気持ち悪』
戦場で出逢った彼女は
真っ赤に手を染め狂乱の笑い声をあげていた
彼女はぼろぼろの死体とおぼしき物を千切り刻み笑っていて
そんな姿を美しいと思った
「ねぇ、君。名前は？」
『ん？ああ゛？なんだ、味方か』
つまんなさそうにそう言って
掴んでいた肉片を彼女は棄てた
『えっと、名前だっけ？』
「そう、名前」
『"彼岸花"のA』
「彼岸花か…君に似合っているね」
『あっそ』
つれない
心底つれない
でも、俺様と話した女で
こんなにつれないやつは初めてだ
戦場で出逢った彼女と
日常で会ってみた
約束をして
待ち合わせ
時間のピッタリ５分前に彼女は来て
俺様も来た
慣れないのかヒール靴で転けそうになった彼女は
可愛い普通の
ただの女みたいに照れ笑いをした
普通に普通に楽しんで
それで君と分かれれば
次に会うのは戦場で
戦場の君は"彼岸花"の君で
狂乱の中にいる
いつもいつも混沌とした戦場に
一際歪な空間を作り出し
笑う君
話しかければ
『お前は、味方か…』
がっかりした顔で俺様を見る
いや、いやいや
俺様とよく会うじゃん？
戦闘中はなにもかも忘れて
享楽に溺れるらしい
いいと思うさ
だけど、彼女を止めるのは
俺様がいいな
『あは、ついに、敵だね』
「そうだな」
何度も日常で会い
戦場で隣にいた
何度目かの戦場
彼女と敵になった
彼女はギラギラとした目を俺様に向けた
爛々と輝る眼を、俺様に
初めてその目で俺様を見たな
嬉しいよ
『君は、私を、止めてくれるんだね』
半分以上氷浸いた彼女はいった
『誰かに止めて、欲しかった』
そんなことは知ったこっちゃない
俺様は狂った君が好きなんだ
『ありがとう。大好き』
ピキピキとラップ音がして
君が完全に氷浸いた
「君は、死んでも綺麗だね」
なんだか頬が生暖かく濡れて
風に吹かれて冷えた
胸を抉りそこを風が吹き抜けるようだった
【Ｋ】【伏見猿比古】壊れていく心に良薬を→←【SAO】【桐ヶ谷和人】二重の
ラッキーアイテム
革ベルト
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瑠璃玻(プロフ) - なぁちゃんさん» 新作の方で書かせていただきますので気長にお待ちください (2017年12月4日 0時) (
レス) id: 1fa2ef637e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃玻(プロフ) - なぁちゃんさん» 凪のあすからで紡とのデートのお話ですね、了解です。もしよかったらどのお話が好きとか評価とか感想いただけるとありがたいです(笑) (2017年12月4日 0時) (レス) id: 1fa2ef637e (このIDを非表示/違反報告)
なぁちゃん(プロフ) - 凪のあすからで、紡くんとのデートの話やってほしいです！ (2017年12月3日 10時) (レス) id: cdbd9e9aac (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃玻(プロフ) - 咲さん» リクエストありがとうございます。昭和元禄落語心中の菊比古ですぬ。了解です。だいぶ遅くなると思われますので、気長にお待ちくださいね。いやはや、申し訳ない限り (2016年4月17日 11時) (携帯から) (レス) id: 1805add57b (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 落語心中の菊比古さんでヤンデレをお願いいたします！ (2016年4月16日 7時) (レス) id: 0157d6257c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃玻 | 作成日時：2016年3月7日 22時
