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肆拾話 敵襲 ページ48

「この姿になるのは本日二度目だな」
「きみっ!!正気…!」
「だから、言っただろ?俺はもう大丈夫。本当に守るべきものを見付けたからな」
「………!」

鬼だ。鬼の軍団。ぞろぞろと這い出てくる。よくもまぁこの数が集まったもんだな。

ズキューン!!

不意に銃声が響く。
その弾丸は鬼の額を見事に貫いた。
だが、まて。俺らのなかに銃をもつやつなんかいたか?

「連勝、俺の武器が牙だと勘違いしてんじゃねぇだろうな。俺の武器は妖殺しのBlood Shotだ」

拳銃を片手に水無は笑う。
金の薔薇のレリーフを刻んだ美しい銃だった。
すぐに片付いた。それはほんの一瞬だった。
もう、片付いたと水無は油断をした。

「後ろっ!!」

殺られる!!そう思ったがなんの心配などなかった。いつの間に抜いたのか、左手に短剣を握っていた。その先は鬼の首を正確に仕留めていた。

「誰が、銃しかないって言ったよ?」
「Blood Shot……」
「これは一番最初、大元の吸血鬼の持ち物だ。金の拳銃。短剣はかか様がくれたものだ」
「先祖の形見…か」
「吸血鬼だし死んだかどうかもわかんねぇけどな」
「お前ってハーフなのか?」
「ん?国籍は日本だけど一応イギリス人…だからどうした?」
「いや、残夏が日本じゃ吸血鬼は珍しいって言ってたからさ」
「あぁそう言うことか。まぁそうだな、珍しいっちゃ珍しいだろうな。まぁ、別に人種には興味ないな」
「そんなもんか?」
「そんなもんだ」

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作者名:C`S | 作成日時:2015年2月26日 17時

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