今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:7,305 hit
小|中|大
弐拾玖話 前世 ページ36
俺には前世の記憶はない。
だが、何故か、あいつに会ったとき“懐かしい”と感じたんだ。
前世にあいつに会ったからなのか、昔あいつに会ったことがあるのか、はたまた別の理由なのか俺には分からない。でも、俺は“懐かしい”と確かに感じた。
それと同時に恐怖感があったのを覚えている。それも理由は分からない。
ただ…
忘れていなかった
紅い瞳
涙に濡れた頬
諦めたような笑み
俺はいつか見た。
あいつのあの顔を…。
残骸に佇む血塗れのあいつの姿が脳裏にフラッシュバックする。
それは、そう…戦場のような…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:C`S | 作成日時:2015年2月26日 17時