弐話 挨拶 前半 ページ4
それは唐突にきた。
ノックもせずに飛び込んできたのは、うさ耳をつけた片目の背が高い奴だった。
「やっほー☆新しい入居者って君かい？僕はみんなの残夏おにいさんだよぉ☆ミ」
「そっ反ノ塚!!なんだあの変質者は!?一体誰だ!?さっさとお引き取り願え!」
「変質者は酷いなぁ。(///ー⊂)シクシク」
「ウサ耳つけた一般人が居るか!!みるからに怪しい！」
誰だこいつは!!下手くそすぎる泣き真似は止めろ。腹立つ。
「落ち着け紅鬼院。そいつは一応ここの住人だ。�宜羲爾療話�卍里のSsecret Service。夏目残夏。百目の先祖返りだ。」
こんな変質者が住んでんのかよ、ここは。
第一印象、全てを見透かしたかのような変質者。
「そーいうことだよぉ☆よろしくね〜!えーと…」
「紅鬼院水無だ。全くもってよろしくしたくはないがな」
「みなたん、ひどーい!」
いきなり下の名前を呼び出すお前には言われたくねぇよ。
つーか、たんとか付けんな気持ち悪い。
「おや、皆様お集まりでどうかなさったのですか？」
「ふん。どうせろくでもないことだろう？」
また、誰か来たよ。変質者がドアを開けっぱにするからだコノヤロウ。変質者は後で斬殺決定だ。
無理だ、死ぬ。
完璧にキャパオーバーだバカヤロウ。
これ以上、誰も来ないでくれ!!
「双織と漓々蝶か」
奥の部屋に逃げ込もうとした俺の耳飛び込んで来たのは、漓々蝶？白鬼院漓々蝶？鬼の白鬼院か？
「紅鬼院様が来られていたのですか。挨拶が遅れて申し訳ありません。こちらは�弦羲爾稜魑官×◆皇獲佑任后Ｋ佑呂修�Ssecret Serviceをさせていただいております御狐神双織と申します」
御狐神双織。第一印象、裏がありそうな笑顔の奴。口調が丁寧すぎて逆に気持ち悪い。
「紅鬼院水無だ。白鬼院、久しぶりだな」
「はっ、久しぶりだな。元気だったか？とでも言っておこう。」
「元気だったさ。お前こそどうだったんだ」
「言うまでもない。見ての通りだ」
「紅鬼院様は漓々蝶様とお知り合いなのですか？」
話しかけんな、その笑顔を向けられると鳥肌がたつ。
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作者名：C`S | 作成日時：2015年2月26日 17時
