第2話 片想い ページ2
つい先日、元中学MVPである三井寿先輩が復帰したことによって、新たに強力なスリーポイントシューターが加わった湘北高校バスケ部。
そんな三井先輩の復帰の直前には色々とあったみたいで。
彼が不良の仲間と共に体育館に乗り込んできて暴力事件を起こしたのだとか…。
私はその日たまたま委員会があってその場にはいなかったのだが、彩子の後日談によると相当ヒヤヒヤさせられたらしい。
急に乱闘騒ぎが始まったかと思えば私たちの同級生、宮城リョータ君がボコボコにされ、
期待の新人だと言われている後輩の流川楓君は、三井先輩達にブチギレてボコボコに仕返した上に、その時の傷で出血多量だったらしいし、
最終的には流川君と同じ1年の桜木花道君やその仲間達が三井先輩達をギッタギタにしてしまったという…。
ひぇー…話聞くだけで恐ろしい…。
まあ最終的には我らがバスケ部の顧問である、安西先生の力と桜木君の仲間達のおかげで丸くおさまったみたいなのだから本当に良かった。
そんなカオスな状況を一体どうやって丸く収めたのやら…。
つくづく思うけれど安西先生は本当に偉大なお方だ。
まあそんなこんなでバスケ部の次の目標はインターハイの県予選を突破することである。
気合も抜群に高まり、初戦の試合に向けて更に練習に力を入れていた。
「いいぞー！リョータ！」
彩子がそう声援を送った相手は、
華麗なドリブルでどんどん相手を抜いていく宮城君だった。
「(宮城君、かっこいい…！)」
その横でキラキラと宮城君を見つめる私は、密かに彼に想いを寄せていた。
ポイントガードである宮城君のことを、私は入部の当初から注目してよく見ていた。
最初は自分と同じポジションだからというだけで興味を持っていたにすぎなかったのだが…。
華麗なドリブルに的確なボール運び。
宮城君の精密で綺麗なプレーを目で追っているうちに、いつのまにか彼自体のことを好きになっていた。
きっかけはそんな感じだったと思う。
「…！アヤちゃん…！」
声の方を振り返って顔を赤らめる宮城君。
「ゴルァ！練習中だぞ！集中せんかァ！」
ｶﾞｺﾝ！
よそ見する宮城君の頭にゲンコツを1発いれる赤木キャプテン。
「いって…」
宮城君は頭を抱えながら練習へと意識を戻す。
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わた丸(プロフ) - メガネさん» そう言って頂けて大変嬉しいです。不定期で申し訳ありませんが、完結まで更新頑張ります！ (2023年2月27日 16時) (
レス) id: 889abdf4ce (このIDを非表示/違反報告)
メガネ - 夢中になって読みました。ありがとうございます。続きが気になりすぎる (2023年2月27日 1時) (レス) @page30 id: 434307a1aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わた丸 | 作成日時：2023年2月5日 14時
