暇潰しにきーとく？

ヤギと八木 Y.Y ページ39

※八木氏頭おかしくなってる注意



「やばい！ヤギ！やばい！」


「俺のこと呼ばれてるみたいでなんかあれだね」


友人のAを動物園に誘って、ふれあいコーナーにいるのは、私、涙の貴公子センチメンタル八木です。


先程から、赤い首輪のヤギをめっちゃ可愛がってる。


可愛がってるAが可愛い。


「ふふっ、ここ撫でられるの好きなの？」


「ヤギちゃん柔らかいねぇ〜！」


あっ…なんか…すごく…。


ヤギと八木では全然態度がちがうA。


くそ…俺もAに撫でられたい！！


「(ねぇ〜A〜、早くご飯食べに行こーよ…」


「ちょっと八木氏待ってて、ヤギちゃんのおやつまだ残ってるから」


「俺とヤギどっちが大事なの！？」


「どっちもやぎじゃん！！」


うっ…なかなか言いよるなこいつ…。


「同じやぎなのになんで俺には冷たげなの！？不公平じゃない！？」


「くっ…確かに…」


ああ神様。


こいつをバカに産んでくださりありがとうございます。


「じゃあ、八木氏も頭なでなでしたらいい？」


「うん、てか、全身」



「…ホテル代は八木氏が出してよ…？」


えっ…。


そんなに顔赤くしちゃって、可愛いって。


襲っていいらしいから、今夜は腰砕けるまで可愛がるか。

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