葡萄酒 S.Y ページ35
苦め注意
「…ただいま…」
奥の寝室から聞こえるのは、女性の高い喘ぎ声。
今、私と義勝は同棲中だが、義勝とは最近会えない。
義勝が、浮気しているから。
私なんかを好きになってくれたのもおかしいと思ったし、いつかはこうなるのかな、とも思った。
もうすぐで付き合った記念日だからって、義勝の紫をイメージして、わざわざ葡萄酒を買って。
2人でツアー終わったら飲もうねっていっていたのに。
すると、寝室から、一際大きい声が聞こえたのち、静かになった。
行為が、終わったのかな。
もし今出て来たら、どうしようか。
怖くなって、その場を、靴も履かずに逃げ出した。
わざと、葡萄酒の瓶を倒して。
ドアを開ける瞬間、何か聞こえた気がしたけど、そんなの聞いてられない。もう声を聞きたくない。
途中八木くんにあったけど、そのまま逃げて来た。
なんて情けないんだろう。
さっきから涙が溢れて止まらない。
私がもっと可愛かったら。
私がもっといい人だったら。
こんな考えばかり思い浮かんできてしまう。
行くあてもないし、これからどうしたら……
「Aちゃん！！」
八木くんの声が聞こえたとき、足が自然にとまった。
義勝も、浮気、したんだから、いい、よね？
「ねぇ八木くん…葡萄酒呑みに行かない？」
もう、戻れないなぁ…。
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UMINA(プロフ) - 一さん» 了解です！！！！ (2017年4月28日 22時) (
レス) id: 9bc82ee462 (このIDを非表示/違反報告)
一 - すごく面白いです！たけまささん、メインのものが読みたいです！曲モチーフとか、MVモチーフとか！！ (2017年4月28日 19時) (レス) id: 00c81b2dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：UMINA | 作成日時：2016年12月10日 2時
