マルバストラム (ページ9)

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私たちの卓の時間も終盤に近付き、次に私たちの席についてくれる2人で最後とのこと

初めに写真で指名した人達以外にも沢山のホストの人が卓についてくれるのが初回のいい所だと紗里は言ってたけど、結構疲れる。絶対言えないけど、、笑

「A〜、ホスト楽しいねっ♡」

隣の紗里はもうこんな調子だし、、、

早く終われこの時間、、、

？「失礼します」
？「やっほ〜」

「えっ、まって瑠姫さんじゃん」

ここにきて今日イチ大興奮の紗里

瑠姫さん？は有名な人なのか？

白「白岩瑠姫です、今日は初回ありがとね？」

Aさんが写真指してくれたって聞いたんだけどな？とはにかんでこちらを見る彼は、この世の者とは思えないくらい美しかった

大「僕は大平祥生っていいます〜、よろしくね」

「まって、全身からかわいいが溢れ出してる、私見る目ありすぎる、、、」

恐らく大平さんは紗里が写真指名した方なのだろう、たしかにカワイイ系かも

白「もう最後の方かもしれないけど、楽しんでいってくださいね？」

大「初回から指名に変えてくれてもいいからね」

「う〜〜〜、、顔面強すぎる、もう他のホストクラブ行けません！！」

酔いと興奮でおかしなテンションになってる紗里を尻目に、白岩さんが私に囁く

白「今日、なんかあった？」

え？？？

『えっと、、なんかって？』

白「辛そうな顔してたから、なんかあったのかなって」

『あぁ、、、』

白岩さんは黙り込む私の頭を軽く撫でる

白「俺ならそんな顔させない」

出会って数分の女の子にこんなことが言えちゃうホストという職業って本当に怖い、そう思いたいのに、そう思ってたはずなのに、

この人は何か違う

直感でそう思ってしまう自分がいた