マルバストラム (ページ8)

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まずは4人で自己紹介を済ませた

紗里によるとどうやら佐藤さんと豆原さんはこのホストクラブのno.2とno.3らしく、初回の席に来てくれることは珍しいとのこと

佐「ところでさ、紗里たちはどうしてホスト来ようと思ったの？？」

「ん〜、私はずっと興味あって！」

紗里は佐藤さんに手を繋がれたまま満面の笑みで答えた

佐「なるほどねえ、嬉しいな！Aちゃんは？」

『なんとなく、、ですかね』

豆「理由って難しいよね、景瑚くんの質問いじわる笑」

すかさずフォローを入れてくれる豆原さん

そして俺の質問が悪かったよ〜！とやや大袈裟な泣き真似をする佐藤さん

佐「2人に出会えてほんっとに嬉しい！今日は楽しんでいってね？」

こてんと首を傾げて私たちにそう言う

あざとい、、、

そして隣に座る豆原さんは私だけに聞こえるように

豆「Aちゃん、初めてで困ったことあったら何でも言ってね」

と私に手を重ねた

この2人の人気の理由すごく分かるな、、
これは女の子もすぐ沼っちゃうんだろう

ドキドキしないと言えば嘘になるが、
こうやって客観的に見てしまうから楽しめないんだろうなあ、、所詮営業だと分かっているし

うん、やっぱり私ホスト向いてない！！笑

意外とあっという間に時間は経っていたようで、佐藤さんと豆原さんは別の卓に移動するらしい

佐「ばいばい〜！！また会いたい！！」
豆「ありがとうございました！またねっ」

紗里は隣でわ〜きゃ〜言いながら手を振っている

「てかさぁ、トップバッターあの2人はやばすぎるでしょ！！」

『そうだね〜』

やっぱりレベルが違うねえ〜、と頷きながら余韻に浸る紗里

『佐藤さん、凄かったね』

「えっ、わかる！？あれは沼だよね！？」

『めちゃめちゃ触ってたもん笑』

久々にイケメンと手繋いだなあ〜とうっとりしている紗里が面白くてつい笑ってしまう

「Aはさ、ホスト楽しい？」

『ん〜、、楽しく無いわけじゃないけど、営業って分かってるから壁つくっちゃう笑』

分からなくもないけど、、と頭を抱える紗里

「その壁、ぶち壊してくれるホストに出会いたいよね〜」

まあ難しいだろうけど、とまた頭を抱えた