マルバストラム (ページ5)

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紗里に連れられ降り立ったのは歌舞伎町
時刻は朝の6時すぎ

人通りも少なく想像していた歌舞伎町の雰囲気とは少し違った

もっと怖いイメージがあったけど、案外いける、、？

「うわ〜！！念願叶っちゃうなあ！！」

うん、紗里はずっとこんな調子笑

『こんな早朝からホストクラブに行く人がいるんだね』

「それがさ、結構人気らしいのよ」

これこれ、と紗里が差し出すスマホの画面を見てみるとホストクラブの詳細が載っているホームページのようなものが開かれていて、ズラっとホスト達の写真が載っていた

「ここが朝やってるホストクラブの中ではトップの売上らしいよ、そりゃこんなにイケメンいたらなぁ、、、」

『なかなかの加工具合だけど、、、』

ポロッと口にすると紗里は私をすごい形相で睨みつける

「あ〜もういいよ、とりあえず行ってみなきゃ始まらないから！！」

ホストクラブにかかるお金とか、暗黙のルールみたいなものから、聞きたいことだらけだったけど今は何も聞いて貰えなさそう、、笑

「あれ！ここの11階じゃない！？」

突然立ち止まった紗里が指を指すのは案外普通のビル

ホストクラブってもっとギラギラしてるイメージがあったけど、、

2人でエスカレーターに乗り込み11のボタンを押した