マルバストラム (ページ4)

今日:11 hit、昨日:14 hit、合計:18,335 hit

4. ページ4

『ただいまぁ〜…』

はじめてだ、こんなに酔っ払ったのは、、

半分意識がない状態でトイレに駆け込み、席に戻ったのは約1時間後

「ちょっと、大丈夫？？？」

確かに呑まれろとは言ったけどここまでになるとは、、と1人でぶつくさ話している紗里を尻目に、私は気持ち悪さから解放されていた

案外、出してしまえばなんてことないな。
なんていらない学びも手に入れた私

『なんか、どうでも良くなってきたな、、』

「え、恐るべしお酒パワーなんだけど」

脅威の回復力！とかいって隣でちょけてる紗里

「ていうかA、完全に酔い冷めましたって顔してるじゃん笑」

『自分でもびっくりだよ、もう1回飲み直せちゃうんじゃないかってくらい笑』

ドヤ顔で紗里の方を見るとやれやれってジェスチャーで表してくるのが絶妙に私のツボ

『ちょ、その顔やめて笑笑』

「あ、てかさっき1時間くらいAがトイレにこもってるときに思いついたんだけどさ」

『ん？』

「このままホストクラブ行ってみない？？」

『は？？？？？？？』

頭の中は？がびっしり

紗里が気になるっていう話をしていたのは覚えているけど、正直私は苦手な類で。

『ちょっと厳しいでしょ！あ、ほら時間もさ、もう朝になるよ？』

「それがさ、ホストって朝やってる所もあるの！だから、ね？？？」

なぜリサーチまで済ませているのか、、
思っていたよりも意思の固そうな紗里に押されてしまっている、、

『私さ、苦手じゃん？そういうの』

そういうと間髪入れずに

「ほんっっっとに1ミリも興味無いわけ？？
失恋して傷心中なんだから尚更行くべき、ちょっとくらい遊んだっていいじゃ〜ん」

イケメンに慰められに行こうよ〜！なんて上目遣いでこちらを覗く紗里、、

まったく、、、

『、、、しょうがないなあ、1回だけね』

そう言った途端、やった〜！と私を抱きしめる紗里
どうやら私は紗里のお願いごとには弱いらしい、、