第18話 ページ21
それから、高校３年生という時間は、流れるように過ぎ去って行った
結局11月３日にあそこで待っていても、千春は来なかった
そして、とうとうこの日が来てしまった
カレンダーに「卒業式」と赤ペンで書かれている
いつものように制服を着た
この制服を着るのも、今日が最後か
そう思って少し寂しい気持ちで、準備を進めた
準備を終えて、玄関のドアを開けると、
「よっ！ 朔！」
そこには望がにかっと白い歯を見せていた
「望、おはよう 今日は早かったな」
そう言って歩き始める
俺と望が部活を引退してから、毎日俺が望の家にいって、一緒に登校していたけど、
今日は珍しく望が俺の家の前にいた
「あぁ！ 今日は朔と最後に登校できる日だかんな！」
「そうだな」笑って俺は言った
俺は医者を目指して都心の大学に進学して、望は運送会社に就職する
俺と望の進む道は分かれていく
ずっと離れることのなかった俺達もこうやって離れる時が来た
もちろん携帯でのやりとりはするつもりだが、それでも寂しいものは寂しい
毎年学校の門の近くに咲く梅の花が、今年もひらひらと宙を舞う
学校に着いて、卒業式を終えると
天体研究部の奴らと記念写真を撮ったりした
藤宮には、「その学ランの第二ボタンは、ちゃんと千春さんに渡すんですよ！」
と涙声で言ってたっけ
また、暇な時には部活に遊びに来ると約束して、後ろ髪をひかれながら俺は望と共に家路についた
望は最後まで、望らしかった
車のナンバープレートを見つけては
「あのナンバープレート、３１０だって！ あの車の持ち主、絶対佐藤さんだぜ！」
なんて、くだらないことで笑っていた
俺もつられて笑いがこみあげる
最後は望も泣かずに別れた 俺も必死に涙をこらえた
家に帰って、俺の部屋に戻った
鞄をその辺に投げて、俺はベットに身を預けた
結局暗号はわからないままだと思っていて、もう吹っ切れていた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
今日、相性のいい星座の人は？！
しし座
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フーちゃん - 新芽さん» 小説読んで下さってありがとうございます！！ウチもあんなお言葉頂いて、すっごい嬉しいです！更新ガンバレ☆ (2015年7月27日 9時) (
レス) id: b07d082b66 (このIDを非表示/違反報告)
新芽 - フーちゃんさん» わ、私なんかがコメントにお褒めの言葉なんて！ 感謝感激雨あられです！ フーちゃんさんの小説にも遊びに行きますね！ (2015年7月25日 23時) (レス) id: 8034c080b8 (このIDを非表示/違反報告)
フーちゃん - あ、レア星座でしたよー！ (2015年7月25日 17時) (レス) id: b07d082b66 (このIDを非表示/違反報告)
フーちゃん - こんにちはー！同じイベントに参加しているフーちゃんと申しまーす！ウチが書いてる小説も名前固定なので、読ませて頂きました！物事の表現が凄いですね！今後も頑張って下さい！！ (2015年7月25日 17時) (レス) id: b07d082b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星崎香月(翠城新芽) | 作者ホームページ：ない
作成日時：2015年7月22日 16時
