ヨコハマの殺人者【文豪ストレイドッグス】

九__電話ノ相手ハ宗教者。 ページ9

「もしもし...幸田です。」

『やっほ。久し振りだね。』


私に電話をかけた人物は私の友人(シスター)___深街綾乃だった。

「で、何で今、電話を?」

『いやぁ...ジャックの異能力が解ってね。』


何故、知ってるんだと内心思った。
まぁ、友人の幅が広いから、特務課の友人でも居るのかとも思った。


「お前、特務課だっけ?」

『否...幸田ちゃんのお仲間さんに頼まれてね。ほら、自 殺愛好家の彼いるじゃん。彼に頼まれてね。』

「太宰か...で、異能は?」

『"殺戮の異能"。』

「...は?」

『しかも、タチが悪いよ。精神操作も有る。』


其れは確かにタチが悪い。

でも、まぁ、其れなら人が死ぬ直前まで騙せる_____否...


「其れなら何故、神田はジャックを未だ...?」

『異能の効果って、宿主が死んでも尚、動く異能もあるみたいだからねぇ...ほら、赤い着物のおチビちゃんの異能とか、後...特務課のあの..."殺人探偵"の監視役の子とかさ‼』

「泉鏡花と辻村深月ね。名前を覚えろ。この阿呆なシスター。」

『なっ⁉阿保とは失礼な‼』


彼女は簡単な推理でも解けなかったからな...阿保だよ、相当。


「まあ、其れは善いとして...で、結局は神田は...解った...!」

きっと、彼女は皆を騙していた。
恋人___ジャックですらも。


『...?』

「神田の"K"の字の謎と...この事件の真犯人がね。」

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