僕はスターにはなれない (ページ6)

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六つ星ページ6

翌日結果が発表された。

｢え…？｣

なんで…？何でなんだ

なんで僕が受かってる？

｢おー！やったな！俺たち一緒のグループだ！｣

隣ではしゃいでいる湊に｢そうだね｣と返しつつ、僕の頭の中はなぜ受かったんだ？という疑問でいっぱいだった。

僕の名前の横には確かに暁湊の文字

でも、湊は少し元気なさげにこう言った

｢でも、スター枠じゃないのは悔しい、な。｣

やっぱり誰でもスター枠に入りたいのか。

僕にはその気持ちはわからない。

そうだ。兄ちゃんは？

兄の名前を探そうとスター枠の方に目をやると

team鳳

星谷悠太
那雪透
・
・
・

と書いてあるのが見えた。

やっぱり兄ちゃんは凄いな。

スター枠に入るなんて

｢A〜！｣

向こうから兄ちゃんが走ってくるのが見えた

｢あ、兄ちゃん｣

｢どうだった!?｣

｢うん、受かった！｣

｢本当か！やったな〜！｣

兄ちゃんは僕が受かったことを自分のことのように喜んでくれた。

｢兄ちゃんも、スター枠おめでとう！｣

｢へへっ、ありがと！これから一緒に頑張ろうな！｣

｢うん！｣

兄ちゃんは那雪くんを待たせてるからと走って行ってしまった

そういえば僕、スター枠と普通枠の違い全く知らないんだよな

どんな違いがあるんだ？

｢説明しよう！｣

えっ、何!?

湊がいきなり僕の心を読んだかのように声高らかに言った

アニメだときっとここら辺で音楽が流れ出すよね
小説だから無いけど(メタイ)

｢と、スター枠との違いはこのようなものだ！｣

あっ。やばい。

聞いてなかった…！

聞いてなかったなんて言ったら絶対怒られる！

｢あ、ははっ。そうなんだ。ありがとな、よく分かった！｣

｢そうか？まだ説明していないのに分かったとは凄いな｣

｢説明してなかったのかよ！！｣