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後日。
恋柱と蛇柱と露柱は甘味処に来ていた。
言うまでもなく、露柱の恋の近況を聞くため。
「Aちゃん、最近無一郎くんとの任務はどう?」
『無一郎との任務…あっ、この前、姉弟を装って祭りで鬼を斬ったんですけど』
「えぇ」
『あんな弟欲しいなって思いました』
「ぶっ…」
突拍子もないAの発言に、伊黒は口に含んでいたお茶を吹き出した。
意識して欲しかった方向とは違う方向へ行ってしまった、と2人は頭を抱えた。
「他には何かあったかしら?」
『あ、無一郎の上裸を見ました』
「んぐっ…」
再び突拍子もない発言に、伊黒は口に含んでいたみたらし団子を喉に詰まらせた。
あのとんでもない14歳は何をしているんだ、と2人は頭を抱えた。
『顔は中性的で、隊服のせいか華奢に見えるのに……筋肉がすごくついてて、鍛え上げられた良い身体だったんです。』
「…割とじっくり見たんだな」
『一回目は事故ですけど…二回目は無一郎が突然目の前で脱いだので』
「全くあの14歳は…」
「無一郎くん随分と積極的なのね…」
想像していた以上に進展(?)していた柱の年少組に2人は驚いていた。
だがAが無一郎に対して恋心を持ったか、と問われればそうとは言えない。
『14歳なのにあんなに腹筋って割れるんですね…発達途中だと思ってたのに…』
割とがっつり見た上に、人の上裸の感想を述べる露柱も露柱だ。
「恋仲とはどうなんだ?」
『最近は任務や警備でなかなか時間が合わず…』
「そうなの…」
『でも寂しくないですよ、無一郎がいるので』
距離を詰めたからか、意外と無一郎を意識していた。
進展していたとほっと安心する二人であった。
『可愛くて、かっこよくて、一緒にいて楽しいんです。本当の弟みたいで。あんな弟欲しいなぁ。』
安心する二人を他所に、露柱は無一郎を弟のように愛でているのであった。
「完全に弟として見られているな…」
「そうよね…弟から恋仲への進展は難しいかしら…」
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アマリス(プロフ) - 最後まで読みました。最後の恋仲の男女…。どうせ無一郎なんでしょ?タイトルの僕にしなよって…。他の女と結ばれたくせにどの面下げて言ってんだよ!!って思いました。夢主と無一郎…もう終わりですね。 (6月10日 15時) (レス) id: 7d0074fb6d (このIDを非表示/違反報告)
干し椎茸*(プロフ) - さくらさん» コメントありがとございます!とても嬉しいです!熱量とウサギさんで笑ってしまいました笑 進化できるよう励みますので今後ともよろしくお願い致します! (5月19日 0時) (レス) id: 76ff424c22 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 作者様!!めっっちゃくちゃ話の続きみたいです!(単刀直入ですみません!)更新速度、亀から進化してウサギになってくださいね!(?)待ってます!!!!!!!!ずっと推します!マジデ (5月12日 21時) (レス) @page27 id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
k - 更新されること、待ってます! (2023年5月4日 21時) (レス) @page26 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - また更新されるのを楽しみにしてます (2022年4月21日 16時) (レス) @page24 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:干し椎茸* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hosisiitak1/
作成日時:2020年11月26日 14時