父親 ページ29
。
ﾄﾞｶﾞｯ
「いっ…！」
これで何度目だろうか
さっき私は家の前でたまたまお父さんに会い、
そのまま家の中に引きずり込まれ
もうこの有様である。
これはもう相澤先生に除籍処分されるとかそういう問題じゃなく命にかかわる問題だ
「……ご、、ごめんなさいっ……！」
こんなに怒っているお父さんを見たのは初めてかもしれない。
「いつからお前は……！
俺の言うことが聞けなくなった…！！
誰が勝手に家を飛び出していいと言った！？」
休むこと無く私の体を痛めつける足
お父さんは大体いつも足で私のことを躾ける
「ごめんなさいっ…！」
何故だろうか
今は、こんなに傷つけられているのに安心している自分がいる
それはきっと、今お父さんは私のことを必要としてくれているからだ
勝手に私が出ていったことを怒っている
ということは、心配してくれていたということだと私は思う
「もう絶対っ……ｹﾞﾎﾞｯ
出ていきません…から！」
そう言うと、私を蹴っていた足は止まり
今度は私の髪を手で掴み上げた
「いっ！」
「何言ってる
もういらないんだよ、お前なんか
俺の妻を散々な目に合わせやがって
ただで済むと思うなよ！
ここでお前を殺 してやる…！！」
「……おと、う、さん……？」
あれ……？
「お前は家族じゃねぇ
お父さんとか言ってんじゃねぇぞ！！
この裏切り者がぁ！！！！」
……あぁ、遅かった
私は今になってここに帰ってきたことを後悔した
あの時、相澤先生の言ったとおり家族のことなんかきっぱり忘れていればよかった……
そう思ったのも束の間、私はすごい勢いで壁にぶつかっていた
「…ｹﾞﾎｯ!!!
ぅ、……っ！」
そしてそこで私の意識は途絶えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 311人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉(プロフ) - 読み始めてすぐ気になってしまったのですが、設定で、「飛ぶことに突飛している」ではなく「飛ぶことに特化している」ではないでしょうか？初コメでこの様な内容になってしまいすみません。ですが気になってしまってしょうがなかったので指摘させていただきました。 (2017年4月23日 22時) (
レス) id: 85cb783e9e (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 私も相澤先生大好きです！ (2016年8月3日 19時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
ほしくせ(プロフ) - 翠染さん» イレイザーヘッドですよ！ありがとうございます！嬉しい (2016年8月2日 1時) (レス) id: 1e726458e1 (このIDを非表示/違反報告)
翠染 - ヒロアカ見るきっかけになった かっこいい イレイサーヘッドだっけ？ (2016年8月1日 4時) (レス) id: 0b58725a61 (このIDを非表示/違反報告)
氷山キヨテル - おおこの先生も私の同志か！ （ボカロの氷山キヨテルのロリ設定比較） (2016年7月27日 0時) (レス) id: 0b58725a61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほしくせ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/saikyo
作成日時：2016年7月20日 23時
