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「寒っ」
たくさんの汗をかいた万里君は下校中に呟く。
「タオル持ってこないからだよ」
私は巻いていたマフラーを取る。
11月の下旬。あと少しで12月。
既に冷え始めて、寒くなってきた。
左京さんにマフラーを買ってもらって、最近は登下校中に付けている。
「万里君、マフラー使ってください」
「え？」
「ただの気休めだと思いますけど、無いよりいいと思って………」
万里君は差し出したマフラーを受け取って、首につけた。
「さんきゅ、助かるわ」
万里君が空を見上げる。
「終わっちまったなー」
「そうだねー…」
咲也君も、空を見上げた。
二人は卒業してしまう。
クラスマッチも、今日が最後。
こうやって、どんどんイベントが終わっていく。
めんどくさいと言っていた生徒総会も、全校の距離が近づいた文化祭も。
そう考えると、寂しくなってくる。
「てか、明後日左京さんの誕生日じゃね？」
「え？！」
知らなかった。
何も準備していない。
「プレゼント用意しないとね」
「茉代、何渡す？」
「ど………どうしよう…」
「手紙でよくね？」
「学生9人から400円ずつ集めれば3600円。
それでなにか買える」
「何買うの？」
咲也君が私を見て、万里君を見る。
「マフラー？」
確かに、貰ったけど左京さんは持ってない。
「じゃあ、明日幸連れて行くか。」
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ライ - すごすぎてやばすぎて全俺が泣いたわ、ありがとうございます！作者様のペースで頑張って下さい！ (2020年11月3日 21時) (
レス) id: 58a14b1452 (このIDを非表示/違反報告)
hoshina(プロフ) - なるさん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年6月8日 23時) (レス) id: 8ee6c3887f (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - いつも楽しく拝見しています！ゆっくりでいいのでぜひ更新頑張ってくださいね！ (2019年6月8日 22時) (レス) id: 6c98839274 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆友梨ぃ☆
作成日時：2019年3月13日 10時
