1つの灯りが芽吹く時。【番外編】

眠れない(柊一家) ページ6

愛優、3歳



私は明日の保育園で使う物を作成中。

一颯さんは明日の学校での指導計画書を作成中。

愛優は先に寝かせて、とても静かなリビングに作業をする音だけが響く。

居心地は悪くない。

どれくらい作業していたんだろう。

リビングのドアが開く音がして、私と一颯さんは同時に顔を上げた。

「………まま」

「愛優？どうしたの？」

寝ていたハズの愛優だった。

みーちゃんを抱えて、泣きそうな目で私と一颯さんを見ている。

「……寝れない…の」

ん、と両手を伸ばされたので、そのまま愛優を抱っこしてトントンと背中を叩く。

「…朱莉、今日はもう終わりにしよう。
……それで大丈夫か？」

まぁ、ほとんど終わったし別にいいけど。

「寂しかったんだよな？ごめんな」

…そうだったのか。

確かに、いつも愛優が寝たと分かれば直ぐに部屋から出て、こうして作業をしていた。

そりゃ寂しいよね…。

「一緒に寝よっか」

「ん…」

既に抱っこしてる時点で眠そうなんですが。

寝室に入り、愛優を真ん中にしていつも通り布団に入る。

「朱莉、俺が寝かしつけるから寝てていいよ」

「………でも」

一颯さんだって疲れてるだろうに。

「この調子ならすぐ寝るし大丈夫だ。
朱莉の方が家事してる分疲れてるだろ？」

「………おやすみ、なさい」

「ん、おやすみ」

なんか、久しぶりに楽しい夢を見ました。


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柊一家ばっかりでごめんなさい！！
あと少し柊一家続きます

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