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昔、地方ロケに行った時、一人部屋は嫌だと翠が泣いた。
結果、着替えは翠の部屋で、他は俺の部屋で過ごした。
だから今回も同じ部屋にした。
ディズニー系列のホテルで、あちこちに可愛い装飾がされていた。
翠も目を輝かせる。
2人でテレビを見ながら翌日に行く場所を決め、ホテル1階にあったコンビニでおやつ等を買い込み夜更かし。
翠は見違えるように笑うようになって、昔のように少しずつ甘えてくるようにもなった。
俺はそれが嬉しくて、とことん甘やかしたくなる。
「……ん」
「眠くなった?今日、はしゃぎまわったもんなぁ」
「……うん」
「寝よっか」
夜更かしとはいえ、まだ12時を少しすぎた頃だ。
やはり日中に遊びまくったからだろう。
電気を消し、布団を掛けてやるとすぐに寝息を立て始める翠。
ちゃっかりと今日買ったぬいぐるみも抱きしめていた。
「……翠」
優しく頭を撫でる。
翠、俺がお前を守るよ。
もう、同じ過ちはしない。
だから……俺に守らせてよ。
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作者名:hoshina
作成日時:2019年10月7日 19時