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「………もうやだ」
いつものカフェのカウンター。
今日はほとんどお客さんがいないので愚痴り放題。
カウンターの机に額をくつつけて、小さく呟いた。
馴染みの店員さんが笑う。
「高校生も大変なんやねぇ」
「おとなこども、って感じだから余計に困る」
限りなく大人に近いのに、まだまだ子供っぽい。
高校生はそんな感じだ。
「………はぁ」
おとなこども、は私も。
多分、皆そう。
極限まで自分が嫌いになるのも、環境に対して心の底から嫌だと思うのも、きっとまだ大人になりきれていないから。
「ほんとに嫌…」
ボソボソと呟いたまま目を瞑る。
今日の私は、凄く子供っぽかった。
彼が来ていなかったらどうなっていた？
私は状況を理解する前に男子生徒を叩いていただろう。
自分の器の小ささや想像力の無さにも腹が立つ。
彼はあの時、学校内に置かれた自動販売機に向かおうとしていた所らしい。
人だかりの中心を見て、慌てて人の合間をぬってやって来てくれた。
店員さんが私の頭から少し離れた所にカフェオレの入ったカップを置く。
「でもさぁ、やっぱり2人はお似合いやで。
……好きなんやない？彼の事」
「…………」
「無言は肯定やで」
「…………」
「確定やな」
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作者名：☆友梨ぃ☆
作成日時：2019年6月23日 15時
