11枚目 ページ11
よく知らない人のお墓にお花をお供えする。
傍から見れば物凄く変で、場合によっては恐怖すら与えます。
ですが、私は心を込めて手を合わせました。
するとお客様はゆっくりと、静かに光の粒子となりました。
『ありがとう』
そんな言葉を、静かに私の胸の中に残して。
空を見上げて見送った私に、貴方は言いました。
『俺もいつか、こうなるのかな』
少し、そんないつかを恐れているように聞こえました。
わかりません、と私は素直に言いました。
「でも、そんなった時は、今のように見送ります。先生は、私の人生を救ってくれた方ですから」
そう言うと、貴方は照れたように笑いました。
私は貴方が本当の本当に居なくなってしまうのが怖くて「成仏出来るといいですね」だなんて、そんな言葉を軽々しく口に出す事が出来ず、静かに息を飲み込むだけでした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hoshina(プロフ) - ひいらぎさん» コメント頂きありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです。僕もなんで先生死んじゃったの……って今でも悲しい気持ちになります… (10月22日 10時) (
レス) @page19 id: caa281a59c (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ - 読む度に涙が止まりません。ぶっきーなんで死んじゃったの、 (10月20日 23時) (レス) @page19 id: e6c1a53c18 (このIDを非表示/違反報告)
hoshina(プロフ) - 蒼炎さん» ありがとうございます！！ (2020年1月21日 9時) (レス) id: 8ee6c3887f (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - めっちゃ感動した………！最高かよw (2020年1月20日 23時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆友梨ぃ☆
作成日時：2019年6月11日 22時
