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友達になろう ページ21
私と澪奈が本当の意味で出会ったのは、2年生の真夏だった。
外も暗くなった、夜7時の美術室。
私は描いていた絵を完成させて、後片付けをしていた。
私以外に美術室に人はいない。
柊先生も会議だかでいなかった。
そろそろ帰らないと本気で怒られる為、急いで片付けをしていた時の事。
「凄い……綺麗な絵だね」
突然聞こえてきた声に驚いてそちらを見ると、私の絵を見る1人の生徒がいた。
私はその人を知っている。
同じクラスで、水泳部。
いつも周りに誰かがいる人気者。
景山澪奈だった。
「あ……ありがとう」
私はクラスの中では陰キャだと自覚していたし、その通りでコミュニケーション能力が乏しかった。
「いつもこの時間まで描いてるの？」
「あ……えと………うん」
「そっか」
澪奈はニコッと笑って私に言った。
「ねぇ、友達になろうよ」
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作者名：☆友梨ぃ☆
作成日時：2019年1月26日 22時
