チーム佐伯田！！【菅田将暉】

貧血です ページ13

仕事が終わり、家に帰ってきた。

まさ君はまだ帰っていないみたいだ。

今日は珍しく夕方に帰ってこれた。

久しぶりに手の込んだ夕食を作って、夜8時くらいには帰ってくるというまさ君を待つ。

録画していた柊真主演のドラマを見て、無くなったお茶を入れようと立ち上がった時、酷い目眩と頭痛に襲われた。

柚香「っ………」

立っていられなくなり、座り込んでしまい、持っていたマグカップも落として割ってしまった。

柚香「っ……ぅ…」

どうしようどうしよう…。

菅田「ただいま〜」

……終わった。

菅田「……柚？」

柚香「……た…ぁ、く…」

菅田「どしたん？……何が…」

柚香「……ごめ………貧血…」

まさ君は絶望したみたいな顔をしていたけど、その言葉を聞いて少しだけ安心したみたいだ。

菅田「とりあえず……ソファー寝転がろか」

ゆっくりソファーに横になると、まさ君が毛布を掛けてくれた。

マグカップの破片も拾ってくれて、掃除機まで掛けてくれた。

柚香「っ……ごめ………なさっ…」

菅田「気にせんでええよ」

ボロボロと涙が出てくる。

菅田「泣くなや〜」

まさ君は笑いながら私の涙を拭ってくれた。

菅田「柚も知らんうちに、疲れとんのよ。
せやから、今日はもうゆっくりしいや」

柚香「っ……うん」

でも、涙が止まらなくて。

まさ君が笑いながら私を抱きしめた。

菅田「大丈夫やで」

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